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Microsoft、「Office 2024」を今年後半にリリース ~サポート期間は5年
「Office LTSC 2024」は来月にも商用プレビュー開始へ
2024年3月18日 09:15
米Microsoftは3月15日(日本時間)、「Office 2024」を今年後半にリリースすると発表した。「Office 2021」に続く買い切りの永続ライセンス版「Office」の次期バージョンで、サブスクリプション制(定期購読)の「Microsoft 365」を導入できない環境のために提供される。サポート期間は5年間。
「Office 2024」には、「Office 2021」のリリース以降に「Microsoft 365」へ追加された新機能が搭載される見込み。具体的な機能は一般発売前に公表されるとのことだが、以下のような改善が盛り込まれると期待できる。
- 「Microsoft Word」の書式なし貼り付けキーボードショートカット[Ctrl]+[Shift]+[V]。「Excel」でも利用可能
- 「IMAGE」をはじめとする「Excel」の新関数
- 「Excel」の「自動データ変換」を無効化するオプション。先頭のゼロを削除して数値に変換するといった、お節介な機能を無効化できる
- 「Excel」最古の機能の一つ「手動計算モード」を改善
- 「PowerPoint」アクセシビリティ機能の強化
- Windows版「OneNote」アプリの「垂直タブ」。Web、Mac、iPadなど共通のレイアウトに
「Office 2016」「Office 2019」のサポートは来年10月14日までなので、ユーザーはそろそろ「Office 2024」への買い替えか、「Microsoft 365」への乗り換えを検討する必要があるだろう。
加えて、インターネット接続のない製造プロセス現場など、バージョンを固定して長期間運用する必要のある組織向けに構築された「長期サポートチャネル」(Long Term Servicing Channel:LTSC)の「Office 2024」が提供される。「Office LTSC 2024」のサポート期間は5年。来月より商用プレビューが開始され、今年後半に一般提供が開始されるとのこと。
なお、「Office 2024」はWindows版とMac版が、商用およびコンシューマー向けに用意される予定。32bit版と64bit版が利用できる。「Office LTSC 2024」は「Windows 10」および「Windows 10 LTSC」デバイスでサポートされるが、Armデバイスは「Windows 11」が必要となる。