ニュース

「Microsoft 365」から「Teams」を分離 ~Microsoftが新ライセンスを発表【日本価格を追記】

EEA・スイスで実施していた変更を全世界に適応

同社のアナウンス

 米Microsoftは4月1日(現地時間)、法人向け「Microsoft 365」および「Office 365」で「Teams」なしのプランを提供すると発表した。昨年、欧州委員会が提起した懸念に対応して欧州経済領域(EEA)とスイスで実施していた変更を、それ以外のエリアにも拡大する。

 実施される変更は、以下の通り。

  • 「Teams」が付属しない新しいスイートを導入。名前は既存のスイートに「(no Teams)」を付与したものになる
  • スタンドアロンのSKU「Microsoft Teams Enterprise」を導入
  • 「Teams」(Office 365 E1/E3/E5およびMicrosoft 365 E3/E5)を含む既存のすべてのEnterprise SKUに対する新規サブスクリプションの販売を終了
  • 「Teams」(Business Basic/Standard/Premium、MF1、MF3、OF31)を備えた既存のSMBおよびFrontlineスイートを、「Teams」を使用しない新しいバージョンと共に引き続き提供

 つまり、従来から「Microsoft 365」「Office 365」を利用しているならば、「Teams」を含まないスイートが選べる。これまで通り「Teams」を含むスイートも継続可能で、アップグレードやライセンスの追加も行える。

 一方で、新規購入の場合は「Teams」が含まれないのが基本となる。利用したい場合は、単独の「Teams」プランを追加購入しなければならない。

 「Microsoft 365 Business」スイートの場合、米国での価格は以下の通りとなる。

従来プラン(Teamsあり)新プラン(Teamsなし)
Microsoft 365 Business Basic6.00米ドル4.75米ドル
Microsoft 365 Business Standard12.50米ドル10.25米ドル
Microsoft 365 Business Premium22.00米ドル19.75米ドル

 単体プラン「Microsoft Teams Enterprise」は5.25米ドル。

[4月2日11時00分追記] 日本円での価格は、以下の通り(年間サブスクリプション、1ユーザー当たりの月額、税抜き)。

従来プラン(Teamsあり)新プラン(Teamsなし)
Microsoft 365 Business Basic899円712円
Microsoft 365 Business Standard1,874円1,536円
Microsoft 365 Business Premium3,298円2,961円

 単体プラン「Microsoft Teams Enterprise」は787円。