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言葉で説明してファイルを探せるAI検索が「Copilot on Windows」に、ホーム画面も刷新

「Windows Insider Program」テスターに「Copilot」アプリの更新を先行提供

同社のアナウンス

 米Microsoftは8月20日(現地時間)、「Copilot on Windows」にセマンティックファイル検索と新しいホーム画面を導入すると発表した。「Microsoft Store」を介した「Copilot」アプリの更新(バージョン 1.25082.132.0以降)を通じて、まずは「Windows Insider Program」の参加テスターに展開される。

セマンティックファイル検索(「Copilot+ PC」向け)

セマンティックファイル検索

 セマンティックファイル検索とは、従来のように名前がキーワードにマッチするファイルを列挙するのではなく、AIを利用して自然言語でファイルを検索できるようにしたもの。ファイルの名前を正確に覚えていなくても、言葉で内容を説明をすれば、それに近いファイルをAIが探し出してくれる。

 たとえば「PC内の夕日の橋の画像を検索」と入力すれば、それを写した写真ファイルを見つけ出すことが可能。「履歴書を見つけて」「チキントスターダのレシピを探して」といった曖昧な依頼にも応えてくれる。

 なお、「Copilot」のファイルアクセス権限は設定画面で調整が可能。意図しないファイルまで「Copilot」に覗かれる心配はない。

新しい「Copilot」ホーム画面

「Copilot」アプリの新しいホーム画面

 また、「Copilot」アプリのホーム画面も刷新される。新しいホーム画面では最近のアプリ、ファイル、チャットなどがリストアップされており、以前に行っていた作業へ簡単に戻れる。「Copilot Vision」を利用してデスクトップに表示されている内容を「Copilot」と共有し、リアルタイムで操作を手助けしてもらうガイド機能も利用可能だ。

 なお、ホーム画面に掲載されるアプリやファイルはすべてローカルのもので、ユーザーが「Copilot」にアクセスを許可したものだけだ。「Copilot」が勝手にシステム全体をスキャンしたり、クラウドにアップロードすることはないとのこと。