やじうまの杜

ローカルアカウントで「Windows 11」をセットアップする手段がまた一つふさがれてしまう

「BypassNRO.cmd」スクリプトが削除へ、いずれは「Microsoft アカウント」必須に?

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同社のアナウンス

 ローカルアカウントで「Windows 11 Home」をセットアップする際に用いられていた「BypassNRO.cmd」スクリプトが削除されるとのこと。米国時間3月28日にリリースされた以下の「Windows 11 Insider Preview」ビルドの変更点としてアナウンスされました。

 「BypassNRO.cmd」は「Windows 11」のセットアッププロセス(OOBE)でネットワーク要求オプションを迂回するためのスクリプトで、OSのイメージファイルに含まれています。OOBEの[ネットワークに接続しましょう]という画面で[Shift]+[F10]キーを押して「コマンド プロンプト」を起動し、

.¥oobe¥BypassNRO.cmd

というコマンドを実行すると、インターネット接続をスキップしてローカルアカウントの作成画面に進むことができました。

OOBEの[ネットワークに接続しましょう]画面。インターネット接続をしないと先に進めない
[Shift]+[F10]キーを押して「コマンド プロンプト」を起動し、「BypassNRO.cmd」スクリプトを実行
ネットワーク要求オプションを迂回して、ローカルアカウントでOSをセットアップできるようになる

 同社は削除の理由を「セキュリティとユーザー体験を向上させるため」としています。つまり、OSセットアップの際にインターネット接続を必須にして最新の更新プログラムを適用させることや、ローカルアカウントではなく「Microsoft アカウント」でOSにサインインすることを必須にするのが目的のようです。

 「Windows 11 Insider Preview」ビルドで導入される変更はかならずしも製品版に反映されるとは限りませんし、エディションによってはローカルアカウントを用いたセットアップ手段は残されるはずですが……「Windows 11 Home」などは、いずれ「Microsoft アカウント」が必須になると覚悟しておいたほうがよさそうです。