やじうまの杜
ローカルアカウントで「Windows 11」をセットアップする手段がまた一つふさがれてしまう
「BypassNRO.cmd」スクリプトが削除へ、いずれは「Microsoft アカウント」必須に?
2025年3月31日 00:05
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ローカルアカウントで「Windows 11 Home」をセットアップする際に用いられていた「BypassNRO.cmd」スクリプトが削除されるとのこと。米国時間3月28日にリリースされた以下の「Windows 11 Insider Preview」ビルドの変更点としてアナウンスされました。
- Dev(バージョン 24H2):Build 26200.5516
- Beta(バージョン 24H2):Build 26120.3653
「BypassNRO.cmd」は「Windows 11」のセットアッププロセス(OOBE)でネットワーク要求オプションを迂回するためのスクリプトで、OSのイメージファイルに含まれています。OOBEの[ネットワークに接続しましょう]という画面で[Shift]+[F10]キーを押して「コマンド プロンプト」を起動し、
.¥oobe¥BypassNRO.cmd
というコマンドを実行すると、インターネット接続をスキップしてローカルアカウントの作成画面に進むことができました。
同社は削除の理由を「セキュリティとユーザー体験を向上させるため」としています。つまり、OSセットアップの際にインターネット接続を必須にして最新の更新プログラムを適用させることや、ローカルアカウントではなく「Microsoft アカウント」でOSにサインインすることを必須にするのが目的のようです。
「Windows 11 Insider Preview」ビルドで導入される変更はかならずしも製品版に反映されるとは限りませんし、エディションによってはローカルアカウントを用いたセットアップ手段は残されるはずですが……「Windows 11 Home」などは、いずれ「Microsoft アカウント」が必須になると覚悟しておいたほうがよさそうです。