やじうまの杜
Microsoft アカウントなしでプレビュー版Windows 11 Proをセットアップする抜け穴が発見される
ぇ、そんなんでいけるの?って感じ
2022年5月13日 15:02
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
海外のテックメディアNeowinによると、「Windows 11 Pro」の個人向けセットアップ時に要求される「Microsoft アカウント」は簡単にバイパスできるのだそうです。本当かどうか、編集部でも検証してみました。
まず、ISOイメージファイルが用意されている「Windows 11 Insider Preview」Build 22621(Betaチャネル)をダウンロードし、「Hyper-V」仮想マシンを作成します。インストールするOSのエディションは、もちろん「Pro」です。
- Download Windows Insider Preview ISO(ISOイメージファイルのダウンロードページ。要「Windows Insider Program」に参加済みの「Microsoft アカウント」)
そしていつも通り、OSのセットアップを進めます。
途中、デバイスをどのタイプでセットアップするかを聞かれますが、今回は[個人用に設定]をチョイス。「Microsoft アカウント」を使ったセットアップが強制されるとされているのはこっちのみで、[職場または学校用に設定する]を選んだ場合は、今まで通りローカルアカウントでセットアップできます。
さて、問題のステップ[Microsoft アカウントでサインイン]にたどり着きました。右下には[サインイン]というボタンしかなく、これを避けることはできません。
次のステップ[Microsoft アカウントと追加しましょう]へ進むと、ID(メールアドレス、電話番号またはSkype)の入力を求められます。ここで、Neowinが伝えているように偽のメールアドレスをタイプします。
続いて、パスワードも適当に入力します。正しくなくても構いません。
すると「問題が発生しました」というメッセージが表示されますが、かまわず[次へ]ボタンを押します。
すると[このデバイスを使うのは誰ですか?]という画面にアクセスできます。ここからはローカルアカウントを作成するステップになっており、好みのユーザー名とパスワードを指定できるようになっています。
そのほかにも、[Microsoft アカウントでサインイン]画面で[サインイン オプション]を選ぶことで[オフライン アカウント]を選ぶこともできました。これでもローカルアカウントによるセットアップが可能のようです。
また、以前ご紹介した「.¥oobe¥BypassNRO.cmd」という内蔵バッチスクリプトを利用する手段も有効でした。
今後どうなるかはわかりませんが、「Microsoft アカウント」関連に障害が出たときのための抜け道は複数用意されているようで、建前上は「Windows 11 Pro」の個人向けセットアップでも「Microsoft アカウント」(とインターネット接続)が必須とされているものの、ローカルアカウントでのセットアップが完全にできなくなるわけではなさそうです。とりあえずは安心ですね。
まぁ、筆者的には「ホームフォルダーの名前だけ自分で決めさせてくれれば十分」なのですけれど。Windows 11はOSのセットアップ時にマシン名を決めることができるのですが、それと同じ感じでホームフォルダーの名前も決めさせてほしいです。賛同していただける方は「フィードバック Hub」の要望に賛成票を投じてください。