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「Rufus 4.6」で「Windows 11 バージョン 24H2」のアップグレード制限回避が可能に
インストールUSBドライブを簡単に作れる無償ツール。ローカルアカウントの作成も改善
2024年10月22日 10:05
ブータブルUSBドライブを簡単に作成できるツール「Rufus」の最新版v4.6が、10月22日(日本時間)に公開された。今月初めに公開されたばかりの「Windows 11 2024 Update」(バージョン 24H2)にさっそく対応し、インプレースアップグレードの制限を回避する新しい「setup.exe」ラッパーが追加されている。
「Rufus」は、OSのISOイメージファイルをUSBドライブへ書き込んでインストールメディアを作成するツール。Windows以外にも、各種LinuxディストリビューションやBSD系OS、DOSなど、幅広いOSをサポートしている。「GitHub」でオープンソースでの開発が行われており、ライセンスは「GPL-3.0」。現在、本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。「Microsoft Store」から入手することもできる。
Windows 10/11のインストールメディアを作成するのであれば、「Rufus」はウィザードスタイルでバージョンやロケールを指定して、目的のOSイメージファイルをMicrosoftの公式ダウンロードサイトから入手できる。イメージファイルの書き込み時にWindows 11の最小システム要件のチェックをバイパスしたり、デバイス暗号化技術「BitLocker」を無効化したり、OSのインストール時に指定したローカルユーザーを作成したりといったオプションを指定することも可能。
「Rufus 4.6」は「Windows 11 バージョン 24H2」のインプレース(置き換え)アップグレード制限も回避できるとのことで、手持ちのデバイスをどうしても「バージョン 24H2」へ移行したい場合に使えるだろう。ただし、既知の不具合にはくれぐれも注意。最悪の場合、ブルースクリーン(BSoD)エラーなどでデバイスが利用できなくなる。手動でのアップグレードを考えている場合は、事前にチェックすることをお勧めする。
そのほかの改善は、以下の通り。
- 地域設定のコピーでタイムゾーンも含めるオプション
- ローカルアカウントのパスワードをデフォルトで無期限に。「Rufus」でインストールメディアを作成する際、Windows 10/11でローカルアカウントを利用するように指定すると、従来はOSセットアップ後にローカルパスワードの変更が定期的に要求されていた
- 圧縮されたVHDイメージの書き込み時のエラーを修正
- 「PowerShell」コマンドラインから「Rufus」を起動した際のエラーを修正
- 無効化されたUEFIブートローダーのチェックを改善し、Linux SBAT、Windows SVN、およびcert DBXをサポート
- ReactOSブートメディアのサポートを改善
ソフトウェア情報
- 「Rufus」
- 【著作権者】
- Pete Batard 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 8以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 4.6(24/10/22)