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ブータブルUSBの簡単作成ツール「Rufus 4.7」 ~いくつかの機能追加と脆弱性修正を実施
ARM32ビルドの提供は終了
2025年4月14日 12:47
ブータブルUSBドライブを簡単に作成できるツール「Rufus」の最新版v4.7が、4月9日(日本時間)に公開された。セキュリティ修正も含まれているので、利用時は最新版になっていることを確かめたい。
「Rufus」は、OSのISOイメージファイルをUSBドライブへ書き込んでインストールメディアを作成するツール。Windows以外にも、各種LinuxディストリビューションやBSD系OS、DOSなど、幅広いOSをサポートしている。「GitHub」でオープンソースでの開発が行われており、ライセンスは「GPL-3.0」。現在、本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできるほか、「Microsoft Store」から入手することもできる。
本バージョンでは、公式UEFIリポジトリから更新されたDBXを検出しダウンロードするメカニズムを追加。ディスクイメージの「zstd」圧縮がサポートされた。そのほかにも、以下の改善が含まれている。
- 設定に新しい除外機能を追加。特定のGPT GUIDを持つディスクを無視できるように
- ターゲットドライブには大きすぎる圧縮VHDイメージを検出する処理を改善
- 別ディレクトリから「Rufus」を実行するとcommandline hoggerが削除されない問題を解決
- 埋め込まれたイメージのFATファイル名がイメージ抽出時に切り詰められる可能性があった問題を修正
- UIのメモリリークを修正
- エラー説明が表示された際、ユーザーもしくはシステムのデフォルトロケールにフォールバックするように
- POSIXシェルでcommandline hoggerを実行しないように
- 「FreeDOS」と「Grub4DOS」を最新のものに更新
セキュリティ関係では、ローカル特権昇格の脆弱性(CVE-2025-26624)が対処された。実行ファイルと同じディレクトリに悪意のある「cfgmgr32.dll」が配置されている場合、そちらを読み込んでしまい、管理者権限でそのDLLが読み込まれてしまう可能性がある。深刻度の評価はCVSS 4.0で「MEDIUM」。
また、本バージョンでは32bitのARM(ARM32)ビルドが削除された。ARM64ビルドは引き続き提供される。
ソフトウェア情報
- 「Rufus」
- 【著作権者】
- Pete Batard 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 8以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 4.7(25/04/09)