やじうまの杜
ローカルアカウントで「Windows 11 Home」をセットアップする方法
「Windows 11 Pro」で「Microsoft アカウント」が必須化されたときのためにも覚えておきたい
2022年4月11日 06:45
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
「Windows 11 Home」のセットアップには基本的にインターネット接続と「Microsoft アカウント」が必須で、「Microsoft アカウント」と紐づけない、所謂「ローカルアカウント」でセットアップすることはできません。しかし、これには抜け穴があるそうです。
Win11をローカルアカウントでセットアップする方法、個人的におすすめの方法はこれ
— 327のアトリエ ~不思議なRyzenの錬金術士~ (@TAKUMA327)April 7, 2022
1. Shift+F10を押す
2. taskmgrと打つ
3. タスクマネージャが起動するので「ネットワーク接続フロー」を終了する
4. そのままローカルアカウントの作成画面に飛びます
まず、[ネットワークに接続しましょう]という画面が現れるまで「Windows 11 Home」のセットアップを進めます。
[ネットワークに接続しましょう]画面に到達したら[Shift]+[F10]キーを押して「コマンド プロンプト」を起動。「taskmgr」コマンドを実行し、「タスク マネージャー」を開きます。
続いて「タスク マネージャー」を[詳細]モードに切り替え、[プロセス]タブで「ネットワーク接続フロー」というプロセスを探します。見つけたらそれを選択し、画面右下の[タスクの終了]ボタンでプロセスをシャットダウンします。
すると、[このデバイスを使うのは誰ですか?]というローカルアカウントの作成画面に遷移します。あとはユーザー名、パスワード、秘密の質問などを入力すればOK。割と簡単ですね。[Shift]+[F10]キーや「taskmgr」コマンドは他の場面でも役立つことがあるので、覚えておきたいところですね。
そのほかにも、「.¥oobe¥BypassNRO.cmd」という内蔵バッチスクリプトを利用する手段も知られています。
現状のWindows 11なら、Shift+F10後にコマンドプロンプトで
— のらねこ! (@ragemax)April 7, 2022
.oobeBYPASSNRO.cmd と打ってEnterしても同じことが起きます。これを打つとPCが再起動して、また設定画面に戻りますが、ローカルユーザーの作成ができるようになります。https://t.co/DsgkaF7mrT
[ネットワークに接続しましょう]画面で[Shift]+[F10]キーを押し、「コマンド プロンプト」を起動するところまでは先ほどの方法と一緒ですが、ここで上記のコマンドを入力することが違います。
コマンドを実行するとPCが再起動され、再び[ネットワークに接続しましょう]画面が表示されますが、今度は[インターネットに接続していません]というリンクが現れ、ローカルアカウントのセットアップ処理に進むことができます。
ちなみに「OOBE」とは「Out of Box Experience」、つまり「PCを箱から出して最初に行う一連の初期設定プロセス」のこと。「BypassNRO.cmd」はレジストリを書き換えてネットワーク要求オプションを迂回できるようにするバッチファイルになっているようです。「OOBE」「Bypass」というキーワードさえ頭の片隅に入れておけば、「コマンド プロンプト」の[Tab]キー補完でコマンドにたどり着けますので、「.¥oobe¥BypassNRO.cmd」というコマンドのパスを一字一句覚えておく必要はありません。
今回は「Windows 11 Home」をローカルアカウントでセットアップする方法として2つ紹介しました。どちらも有効ですので、好みの方を利用すればよいでしょう。
- 「ネットワーク接続フロー」プロセスを切る方法:コマンドが苦手で、できるだけマウスでやりたい人向け
- 「BypassNRO.cmd」を実行する方法:コマンドを苦にしない人向け。PCの再起動がかかる
いずれは「Windows 11 Pro」でも「Microsoft アカウント」が必須になるような話もありますが、もしそうなってもこの方法を覚えていれば乗り切れる……かもしれません。