やじうまの杜
最悪、ブルースクリーンなどに ~「Windows 11 バージョン 24H2」の既知の問題に注意
「Easy Anti-Cheat」や壁紙カスタマイズアプリでのトラブルなど
2024年10月2日 10:39
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米国時間10月1日より一般提供が開始された「Windows 11 2024 Update」(バージョン 24H2)はビルドナンバーが「22621」から「26100」へと上がっており、多くの新機能や改善が含まれています。
しかし、そのためもあってか、すでにいくつか既知の問題が見つかっているので注意が必要です。問題が発生すると想定される環境には「セーフガード」が適用され、解決されるまで「バージョン 24H2」へのアップグレードはブロックされます。
- 各種e-Learningシステムを安全に利用するためのWebブラウザー環境「Safe Exam Browser」(SEB)が開かないことがある。v3.7およびそれ以前のバージョンを使用しているデバイスがセーフガードの対象
- マルチプレイヤーオンライン(MMO)PCゲームなどで採用されているチート対策ツール「Easy Anti-Cheat」を利用する一部デバイスがブルースクリーン(BSoD)エラーで停止する。トラブルが発生するのは2024年4月以前にリリースされた「Easy Anti-Cheat」ドライバーを利用する環境がほとんどで、互換性のないドライバーがインストールされた環境にはセーフガードが適用される
- デバイスがロックされた後、指紋センサーに問題が発生する可能性がある。「Windows Hello」指紋認証での認証が行えず、ユーザーは別の方法でデバイスをアンロックするかログインする必要がある。この問題の影響を受けるのは限られたデバイスで、すでにセーフガードの対象となっている
- 壁紙カスタマイズアプリが期待通りに動作しない場合がある。壁紙が正しく表示されない、デスクトップからアイコンが消える、デスクトップのプレビュー機能が失われる、仮想デスクトップが機能しないなどの症状があり、アプリケーションによってはエラーメッセージが表示される。影響を受けるアプリは複数あり、インストールされている環境にはセーフガードが適用される
- 「Intel Smart Sound Technology」(Intel SST)ドライバーとの互換性の問題。第11世代Coreプロセッサーのオーディオドライバー(IntcAudioBus.sys)がv10.29.0.5152またはv10.30.0.5152の場合、ブルースクリーン(BSoD)エラーが発生することがある。「Windows Update」などでドライバーを対策済みバージョンへ更新すればセーフガードは解除される
- Gameloft社のレーシングゲーム「Asphalt 8」が定期的に応答しなくなることがある。ゲーム中または終了中に例外が発生してゲームが応答しなくなり、ゲームの再起動を余儀なくされる。セーフガードの適用済み
「インストール アシスタント」や「メディア作成ツール」を使えば、手動で強引に「バージョン 24H2」へアップグレードできることもありますが、トラブルを避けるためにもやめておいたほうがよいでしょう。