やじうまの杜

窓の杜が選ぶ！ 2024年注目のニュースは「計16本のゲームを年末年始にかけて無料配布中のEpic Games Store」

年間アクセスランキングTOP25・総合編

窓の杜編集部

2024年12月31日 10:06

『窓の杜』の2024年・年間アクセスランキングTOP25を公開します

　今年2024年もいよいよ残りわずかとなりました。読者の皆様いかがお過ごしでしょうか。

　今回は毎年恒例となりました年末企画。弊誌『窓の杜』の掲載記事のうち、主に「ニュース」と「やじうまの杜」で取り上げた記事の中からピックアップした年間アクセスランキングTOP25を公開いたします。今年はいったいどんなトピックスが注目を集めたのか、2024年のコンピューティングの世界を振り返ってみましょう。

　TOP25の全体ランキングは本稿の最後にご用意しております。まずはTOP3から見ていきましょう。

　なお、生成AIに関連するニュースについては、別途年間アクセスランキングを公開しています。そちらも合わせてご覧いただければ幸いです。

第3位：解凍・圧縮ツール「7-Zip」にリモートコード実行の脆弱性

Zero Day Initiativeのセキュリティアドバイザリ

　第3位は、窓の杜ライブラリでもご紹介している定番解凍・圧縮ソフト「7-Zip」に、リモートコード実行の脆弱性が発見されたことを報じたニュースです。

　この脆弱性は「Zstandard」における解凍（展開）処理の実装に起因。ユーザーから提供されるデータを適切に検証しておらず、細工を施すことでメモリへ書き込む前に整数アンダーフローが発生させることが可能で、任意のコードを現在のプロセスコンテキストで実行できるようになるとのこと。

　本ソフトを利用している方は「7-Zip 24.07」以降へのアップデートをお忘れなく。

第2位：「Windows 11 バージョン 24H2」の既知の問題まとめ

「Windows 11 2024 Update」（バージョン 24H2）に見つかっている既知の問題

　第2位には、米国時間10月1日より一般提供が開始された「Windows 11 2024 Update」（バージョン 24H2）で発見された既知の問題をまとめた記事がランクインです。

　今年は「Windows 11」で3回目となる年次の大規模アップデートが実施されました。「バージョン 24H2」における新機能は前バージョンに比べて多く、「Sudo for Windows」の投入をはじめ、その内容も多岐にわたっています。その一方で「Windows Mixed Reality」や「WMI」コマンド（WMIC）、標準アプリの一部といったレガシー要素が廃止となります。

　なお、問題が発生すると想定される環境には「セーフガード」が適用され、解決されるまで「バージョン 24H2」へのアップグレードはブロックされます。来年2025年10月14日には「Windows 10」の製品サポート終了が控えていますので、なるべく早期に安定化してほしいところですね。

第1位：「Epic Games Store」が計16本のゲームを年末年始にかけて無料配布

無料配布1本目となる「The Lord of the Rings: Return to Moria」のストアページ

　いよいよ第1位の発表です。

　2024年の年間アクセスランキング第1位に輝いたトピックスは、「Epic Games Store」が計16本のゲームを年末年始にかけて無料配布、を報じた記事でした。PCゲームをテーマにした記事が、Windowsや生成AIの話題に大差をつけてのランクインとなりました。いやはや「無料配布」って強いですね。

　同ストアでは普段から週替わりでゲームの無料配布が行なわれていますが、このキャンペーンは、2025年1月10日1時まで開催中の「Epic Games Store ホリデーセール2024」に合わせて実施されているもの。無料配布第1弾のソフトとなった「The Lord of the Rings: Return to Moria」をはじめ、すでに「Vampire Survivors」や「DREDGE」「CONTROL」といった話題作・人気作が対象となりました。

　年末年始にかけてキャンペーンが継続中ですので、お正月休みに気になっていたタイトルを無料で遊んでみては？ただし、各対象作の無料配布期間は要チェックです。取りこぼしがないように気をつけましょう。

編集部ピックアップ：Vectorのオンラインソフト作者向けホームページサービスが終了

Vectorのホームページサービスでホストされているホームページの例

　ここでは、来年にも知っておきたいトピックスとして、編集部の独断と偏見で選ばせていただいた記事をご紹介します。

　2024年12月20日をもってVectorのホームページサービスが終了となりました。20年以上もの間、お疲れ様でした。

　このサービスは、Vectorでオンラインソフトを公開しているアプリ開発者に対し、同社が提供していたもの。希望するユーザーに5MBのストレージを無償で提供し、ホームページを開設できるよう支援していました。なお、この変更によりVectorで公開されているアプリがダウンロード不能になるわけではありません。

　ただし、ホームページで公開されていたさまざまな貴重な情報は当然ながら失われてしまいます。（実は我々もこの対応に追われておりまして……）可能であれば、新しいホスティングサービスへコンテンツの移行を……お願いします……。