やじうまの杜
Windows 11をHomeからProにしたらなぜかEnterpriseに……窓口に問い合わせて解決するまで
以前からときどきあるトラブルのようです
2024年10月22日 06:45
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
手持ちのSurfaceデバイスを5台、メンテナンスのため初期化していたところ、1台でトラブル発生。途中で再起動を繰り返すようになり、起動不能になってしまいました。仕方がないので回復ドライブを作成し、なんとかかんとか復旧したのですが、OSが「Windows 11 Pro」から「Windows 11 Home」に戻ってしまいました。ライセンスは「Microsoft Store」経由で購入していたはずなので、「Microsoft アカウント」でログインすれば、わざわざプロダクトキーを入力しなくてもワンボタンでアップグレードできるはずです。
しかし、ここでもトラブル発生。 なぜか「Windows 11 Enterprise」になってしまい、ライセンス認証ができなくなってしまいました 。「設定」アプリの[システム]-[ライセンス認証]ページで[トラブルシューティング]ボタンを押しても問題を自動で修正できません。
この問題は以前からときどきあるようで、Microsoftのフォーラムなどを調べると直接問い合わせるのが早いとのことでした。
そこで、今回はそのプロセスをご紹介したいと思います。
なにはなくとも問い合わせ
問い合わせ窓口は「support.microsoft.com/contactus」のようですが、その前にまず、以下の点に注意しましょう。今後の手続きがスムーズにいきます。
- Webブラウザーは「Microsoft Edge」か「Google Chrome」が無難。それぞれにつまづくポイントがありますが……
- 営業時間に注意してください。9:00(土日は10:00)から15:30までしか対応してもらえません
- サポートページではあらかじめ「Microsoft アカウント」でサインインしておくとスムーズです(途中でサインインしても構いませんが、スムーズな手続きのためにお勧めしておきます)。ページ右上のプロフィールアイコンからどうぞ
具体的な流れは、以下の通り。
- 「support.microsoft.com/contactus」へアクセスし、サポートが必要な製品として「Windows」を選択
- 個人か法人・教育機関かを問われるので、「家庭向けサポートを受ける」を選ぶ
- 続いて「私たちがお手伝いいたします。」というページが現れるので、テキストボックスに症状を80文字以内で簡潔に記入し、[問い合わせ]ボタンを押す
- 関連するヘルプやコミュニティの投稿などが表示されるが、無視してページ下部にある[サポートへのお問合せ]ボタンをクリック
- 製品やサービスを選べと言われるので、再び「Windows」を選択
- 「電話番号を入力すると、サポート担当者から電話があります」というリンクをクリック(営業時間外には表示されないので注意)
- 電話番号を入力して、Microsoftからの電話を待つ
途中、「Chrome」では症状を入力するテキストボックスがなかなか表示されなかったり(しばらく待ちましょう)、「Edge」で電話番号を入力しようとすると国番号の選択にコツが必要だったりします(矢印キーで頑張るのが早いかも)。高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に対処しましょう。オペレーターさんにつながってからはアッサリ解決したのですが、そこまでが長く感じました。今後の改善に期待したいですね。
サポート電話で解決
Microsoftサポートから電話がかかってくるまでには少し時間があると思いますので、ここでコーヒーなどを淹れるとよいです。トラブルにハマってイラついている人もいるかもしれませんが、お気に入りの方法で気持ちを落ち着けながら待ちましょう。
Microsoftサポートからの電話で聞かれるのは、具体的な症状、デバイスの製造元やOSのバージョン、万が一電話が途中で切れてしまった場合の連絡先など。あらかじめ「winver」コマンドなどでOSのバージョンを調べておき、メモをとるための道具を用意しておくと、これからの作業がスムーズです。
また、事情を把握したサポートのお姉さんは、ライセンスキーを伝えてくるはずです。入力の必要があるので、 PCで「設定」アプリの[システム]-[ライセンス認証]ページを開いておきましょう 。
電話を待つ時間なども含め、復旧までにかかる時間は15分程度でした。参考になれば幸いです。