窓の杜セレクト！ 2024年に注目されたAIニュースを振り返る ～生成AIで人の煩悩は叶うのか／年間アクセスランキングTOP25・生成AI編【やじうまの杜】

『窓の杜』の2024年・年間アクセスランキングTOP25・生成AI編を公開します

　2024年もいよいよ残りわずかとなりました。今年も目まぐるしく展開されたAIニュースの中から、いったいどんなトピックスが注目されたのか、ここで一旦「生成AI」のトレンドを振り返ってみてはいかがでしょうか。

　今回は毎年恒例となりました年末企画「年間アクセスランキングTOP25」の生成AI編です。総合ランキングでは主に「ニュース」と「やじうまの杜」で取り上げた記事の中からピックアップしていましたが、こちらでは掲載カテゴリーを問わず、「AI」をテーマとした記事をもとにランキング化しています。

　TOP25のランキング全体は本稿の最後にご用意しております。まずはTOP3から見ていきましょう。

　なお、年間アクセスランキング・総合編は別途公開しています。そちらも合わせてご覧いただければ幸いです。

第3位：GPT-4無料使い放題「リートン」の「GPT-4 Turbo」が無料で一般公開へ～画像生成AIも

AIプラットフォーム「リートン」

　第3位は、有料生成AIを無料・無制限で利用できるAIプラットフォーム「リートン」において、「GPT-4 Turbo」が無料で一般公開されたことを報じた記事です。

　「リートン」は、複数の生成AIを日本語対応にしたAIプラットフォーム。登録するだけで「ChatGPT」「Claude」「Stable Diffusion 3」といったAIモデルを無料・無制限で利用可能なのが特徴です。ちなみに、窓の杜ライブラリでも紹介しています。

　「リートン」に関するトピックスは、昨年2023年の年間アクセスランキングにもランクインしていましたが、今年はTOP25内に4件の記事がランキング入り。依然として、その注目度の高さが窺い知れます。2024年後半には大規模リニューアルが実施されており、今後のアップデートにも注目したいところです。

第2位：デジタル庁お墨付き！即戦力のプロンプト集で「ChatGPT」をフル活用

デジタル庁がLLMに使うプロンプトテンプレート集を公開

　第2位には、デジタル庁が公開した、LLMに使うプロンプトテンプレート集に関する記事がランクインです。

　デジタル庁が公開したプロンプト集は、今後の政府情報システムへのLLMの活用に向けた技術検証の一環として公開されたもの。行政業務におけるLLMの活用方法や効果、改善できる業務などを調査した結果をもとに作成されていますが、一般のビジネスマンやビジネスシーンでも活用できるプロンプトも含まれています。

　これまで数多くのAIツールが発表・公開されている一方で、日々「どのようなプロンプトを使えばいいのか？」「どうすれば効果的なアウトプットを得られるのか？」と試行錯誤し続けているユーザーも多いのではないでしょうか。生成AI活用の第一歩として、ぜひチェックしてみてください。

第1位：「Copilot+ PC」の画像生成AI「Cocreator」に肌色多めのアレな絵を描かせてみたら……？

Windows PCの新カテゴリーとなるAI PC「Copilot+ PC」が登場（写真はSurface Laptop 13.8インチ（第7世代））

　2024年の年間アクセスランキング・生成AI編の第1位に輝いたトピックスは、連載「使ってわかるCopilot+ PC」より、「Copilot+ PC」の画像生成AI「Cocreator」に肌色多めのアレな絵を描かせてみたら……？でした。

　今年は、Windows PCの新カテゴリーとなる「Copilot+ PC」がグローバルローンチされ、（現時点ではSnapdragon搭載モデルのみではありますが……）いよいよ「AI PC」という新世代のデバイスが身近な存在になってきました。そんな「Copilot+ PC」のAI機能のひとつに「Cocreator」があります。「ペイント」に付加されたもので、下絵に対してプロンプトを与えることで、AIが新たな絵を描き出します。

　画像生成AIへの需要の一側面ともいえますが、担当編集の深き煩悩を叶えるべく“アレ”の生成にチャレンジした本記事、その顛末をぜひご覧ください。

編集部ピックアップ：窓の杜ライブラリの「生成AI」収録アプリを大幅に拡充！ 40種類以上追加、今後も強化していきます

窓の杜ライブラリに「AI」ジャンルを新設しました！

　ここでは、来年にも知っておいてほしいこととして、編集部の独断と偏見で選ばせていただいたトピックスをご紹介します。

　内々の話で大変恐縮ですが、AI時代に対応するべく、2024年は「窓の杜ライブラリ」に久方ぶりの大規模なアップデートを行ないました。

　今回の拡充では、生成AIやAIを活用したアプリケーションを紹介するジャンルとして「AI」ジャンルを新設し、編集部が厳選した40種類以上のアプリケーションを新たに掲載しました。無料／有料プランの違いや商用利用の可否など、利用する上で注目したい点についても規約等を調査、信頼のおける情報としてまとめています。

　『窓の杜』というと、なんといっても「Windows」のイメージがありますよね。ですが、生成AIを活用したソフトやWebアプリの紹介にもいっそう注力し、AIに関する取り組みを強化してまいりますので、今後とも応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします！