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GPT-4を上回るAIチャット「Claude 3」向けの公式プロンプト集が無料公開

Excelの数式作成・Pythonコードのバグ修正など、現在64種類

Anthropicが公開中の「Claude 3」向け「プロンプトライブラリ」

 米Anthropicは、同社が提供するAIチャットサービス「Claude 3」向けの公式プロンプト集「プロンプトライブラリ」を公開している。専用サイトにて無料で閲覧可能。同サイトは日本語での表示にも対応している。

 「Claude 3」は、Anthropicが開発した大規模言語モデル(LLM)。「Claude 3 Opus」「Claude 3 Sonnet」「Claude 3 Haiku」の3サイズが展開されている。「Opus」および「Sonnet」は、Webブラウザーで利用できる「claude.ai」と、159カ国で利用可能なClaude APIで使用できる。同社発表のベンチマークでは、「Opus」が米OpenAIの「GPT-4」や米Googleの「Gemini」といった他の競合モデルを上回る性能スコアを記録した。

 「プロンプトライブラリ」には「Excel数式エキスパート」「ウェブサイトウィザード」「Python バグバスター」といったさまざまなプロンプトのサンプルが用意されている。執筆時点で、64種類のプロンプトを掲載中。また、ユーザーがプロンプトを送信することもでき、それらのプロンプトも今後掲載されていくとのこと。

「プロンプトライブラリ」主な収録プロンプト

  • Excel数式エキスパート
    ユーザーが記述した計算やデータ操作に基づいてExcelの数式を作成する
  • ウェブサイトウィザード
    ユーザーの仕様に基づいて1ページのWebサイトを作成する
  • Python バグバスター
    Pythonコードのバグを検出して修正する
  • CSVコンバータ
    さまざまな形式(JSON、XMLなど)のデータを適切な形式のCSVファイルに変換する
  • コードコンサルタント
    Pythonコードのパフォーマンスを最適化するための改善を提案する
  • スプレッドシートの魔術師
    さまざまな種類のデータを含むCSVスプレッドシートを生成する
プロンプトライブラリの一例。こちらは「Excel数式エキスパート」

 「Claude 3」だけでなく、「ChatGPT」をはじめとしたAIチャットサービスを上手く利用するためには、目的や用途にあわせたプロンプトを入力するのが鍵となる。プロンプトの品質次第でアウトプットも全く異なるからだ。プロンプトの入力内容に不安を感じている人は、まずはこれらのプロンプトをアレンジして使ってみるとよいだろう。