残業を減らす!Officeテクニック

Excelで表データを分析するならCopilotを使うのが簡単&高効率!

Copilotにデータ分析をサポートしてもらう

 Officeアプリ上で動作するAIの「Copilot」は日々進化しています。以前は、表をテーブル化しておく必要がありましたが、現在では見出し行のある表なら、Copilotが処理できるようになっています。

テーブル化していない表でも、Copilotで処理できるようになった。ただし、ファイルをOneDriveに保存して“自動保存”は有効にしておく必要がある

 以前の記事では、Copilotに頼んで文字列の分割を試してみました。今回はある程度まとまったデータを対象に、Copilotにサポートしてもらいながらデータを分析したいと思います。

販売数と売上を集計する

 以下の表は販売データをまとめたものです。まずは販売数と売上を集計してもらいます。自分でピボットテーブルを作成すればいいのですが、プロンプトだけで済むなら、それに越したことはありません。以下のようなプロンプトを入力しました。

商品ごとに販売数と売上を集計してください
上記のプロンプトを入力して[送信]をクリックする
データの分析が始まる
販売数と売上が集計された。[新しいシートに追加]をクリックする
集計結果が新しいシートで挿入された。自動的に生成された表をクリックすると、ピボットテーブルであることがわかる

 グラフ化もプロンプトを入力するだけです。しかし、今回のサンプルの系列は販売数と売上の2つなので、第2軸があるといいのですが、そこまでは設定してもらえませんでした。

商品ごとに販売数と売上を集計したグラフを作成してください
上記のようなプロンプトで自動的にグラフを作成できる。[新しいシートに追加]をクリックする
最初に出力したピボットテーブルの横にグラフが配置された

 なお、タイミングによってプロンプトを受け付けてくれないことがあります。しばらくすると反応するので、現時点ではそういうものと割り切るしかなさそうです。

タイミングによってプロンプトを受け付けないことがある

カテゴリーごとに分析してもらう

 「分析して」といった大まかな指示でもデータを整理してくれます。回答には関連するプロンプトの候補も表示されるので、選択して続けるのも効率的です。

「カテゴリーごとに販売数と売上を分析してください」と入力した。カテゴリーごとの集計結果が表示された。関連するプロンプトをクリックして続けることもできる
「コーヒーカテゴリーについて、販売チャネルと販売数の関連を分析してください」と入力した。自動的にグラフが生成された

データの傾向を教えてもらう

 全体的なデータの傾向に関する質問にも答えてくれます。回答の妥当性については、データをよく確認する必要がありますが、プロンプトの入力から回答まで数秒なので、とりあえず試す価値はあります。

「コーヒーカテゴリーのデータの傾向を教えてください」と入力した。外れ値があるとのこと
「販売チャネルによって、売上に違いがあるかを教えてください」と入力した。集計すればわかることだが、そのような傾向があることは正しい
「Webの販売数に貢献している商品は何ですか?」と入力した。最も販売数の多い商品が抽出された

 Copilotは、列の挿入やデータの並べ替え、指定した条件に一致するデータの強調などの処理も可能です。例えば、曜日列を追加してもらい、曜日ごとの売上の傾向を分析する、指定した販売チャネルと販売数以上のデータに絞り込んでグラフ化するといった処理もプロンプトで済みます。