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「Edge」の更新で珍現象、「Microsoft Copilot」を名乗るアプリが勝手にインストール(?)される【4月23日追記】

Microsoftが手違いを認める。v124.0.2478.51で状況は緩和

「Microsoft Edge」v123.0.2420.97が公開

 米Microsoftは4月16日(現地時間)、3月末にリリースされた「Microsoft Edge」v123.0.2420.65へアップデートした一部の環境で、「Microsoft chat provider for Copilot in Windows」という新しいパッケージ(MSIX)が誤ってインストールされる問題があることを明らかにした。この結果、「Microsoft Copilot」というアプリが「設定」アプリのインストール済みアプリのリストに表示されることがある。

「Microsoft Copilot」というアプリが「設定」アプリのインストール済みアプリのリストに表示されることがある

 同社によると、「Microsoft chat provider」コンポーネント自体はコードやプロセスを実行することはなく、デバイスや環境のデータを無断で取得、分析、送信することはないとのこと。「Microsoft Copilot」アプリはインストール済みアプリのリストに表示されるものの、「Microsoft Copilot」が完全にインストールされたり、有効化されるわけではないようだ。このアプリは実行もアンインストールもできない。

 ちなみに、「Microsoft chat provider」コンポーネントが勝手にインストールされてしまう可能性のあるプラットフォームは以下の通り。

  • Windows 11 バージョン 23H2
  • Windows 11 バージョン 22H2
  • Windows 11 バージョン 21H2
  • Windows 10 バージョン 22H2
  • Windows Server 2022

 「Microsoft chat provider」パッケージはいずれ「Windows Copilot」を有効化するための準備として一部のWindowsデバイスにインストールされることがあるが、すべてのデバイスを対象としているわけではないという。とくに「Windows Server 2022」は本来であれば対象にならないはずだ。

 同社は現在、この問題の解決に取り組んでいるとのこと。意図していないデバイスからはいずれ「Microsoft chat provider」パッケージが削除されるという。

[2024年4月23日編集部追記] 4月19日付で当該の情報ページが更新された。4月18日に公開されたv124.0.2478.51では、「Microsoft chat provider」がデバイスにインストールされ続けることはなくなったとのこと。