やじうまの杜
【まとめ・2024年版】Microsoftが今年「やめる」といったOS機能とアプリ
古いNASに接続できなくなるなどのトラブルも
2024年12月30日 13:48
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
2024年もあと少しになりました――というわけで、去年もやったように、今年非推奨になったり、削除されたWindows機能やアプリを振り返ってみたいと思います。
非推奨機能(Deprecated features)
“非推奨”(Deprecated)というのは、「まだ使えるけど、もう積極的な開発はしていないよ。いずれは削除するから、そのつもりでいてね」という状態です。ヘビーに依存している場合は、できるだけ早めに後継製品や代替製品への移行を検討しましょう。
- 「Suggested Actions」(推奨されるアクション):テキストを選択したときに、それに応じたコマンドをポップアップで提案してくれる機能(日本未提供)
- レガシーDRM(デジタル著作権管理):Windows 7時代の保護コンテンツが再生できなくなる
- 「ペイント 3D」:2024年11月4日以降、ストアからも削除
- 「Adobe PostScript Type1」フォント:Adobe製品ではすでにサポートされていない
- 「DirectAccess」:Windows 7時代からあるVPN不要のリモートアクセス機能
- 「NTLM」:「Windows NT 3.1」で導入されたユーザー認証方式。削除も開始されている(後述
- GUIの「ドライバーの検証ツール」(verifiergui.exe):主にドライバー開発者向けアプリ
- NPLogonNotify/NPPasswordChangeNotify API:「Windows 11 バージョン 24H2」におけるセキュリティ強化の一環
- RSA鍵を使用するTLSサーバー認証証明書で、鍵の長さが2048ビット未満のもの
- Test Base:アプリテストのための「Azure」サービス(5月31日にサポート終了)
- WMIコマンド:「バージョン 24H2」で既定無効
そのほかにも、Windows 11標準の「メール」「カレンダー」アプリが2024年末をもって終了し、新しい「Outlook」アプリへ切り替わります。スタンドアロンのコンシューマー向け「Microsoft Teams」アプリも、個人と仕事 両対応の新しい「Microsoft Teams」アプリへ切り替わっています。
削除された機能(Removed features and functionality)
以下の機能は「Windows 11 バージョン 24H2」で削除されました。もう使うことができないので注意が必要です。
- Windows Mixed Reality(Windows MR):「バージョン 24H2」で削除され、完全に利用できなくなる
- 「NTLMv1」:より一般的に用いられている「NTLM v2」も、そう遠くない将来に廃止される見込み
- 「Windows Information Protection」(WIP):「Microsoft Purview Information Protection」や「Microsoft Purview データ損失防止」が代替ソリューション
- 「Microsoft Defender Application Guard for Edge」:去年非推奨化。「バージョン 24H2」には含まれない
- 「ワードパッド」:長らくOSに含まれていたワープロアプリ
- Alljoyn:IoTのためのオープンソースプロトコル。プロジェクトを推進していたAllSeen Allianceの活動が終了したため。「Iotivity Lite」や「Iotivity」などが代替プロトコル
とくに「NTLMv1」の廃止は、古いNASに接続できなくなるなどのトラブルにつながりがちです。古いものを大事にする気持ちはわかりますが、さすがにもうセキュリティ的にヤバいので、リプレース(買い替え)をお勧めします。