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Windowsのデバイスメタデータの仕組みが変更へ ~Windows 7からある従来版は非推奨に

今後は「Driver Package Container Metadata」を利用

同社のアナウンス

 米Microsoftは5月6日(現地時間)、Windowsにおけるデバイスメタデータ(Device Metadata)を非推奨とすると発表した。今後は「Driver Package Container Metadata」を利用する必要がある。

 Windows 7以降、PCに接続されているデバイスは「デバイスとプリンター」ウィンドウ(ギャラリービュー)で一覧できるようになっている。そのときに利用されるデバイスのモデルや製造元(OEM)の名前、カテゴリー、アイコンなどといった情報は、OEMから提供される「デバイス メタデータ パッケージ」と呼ばれるXMLドキュメントを参照しているが、これらは「Windows メタデータ およびインターネット サービス」(WMIS)というオンラインサービスで管理されている。

「デバイスとプリンター」ウィンドウ(ギャラリービュー)

 OSが新しいデバイスを検出すると「WMIS」デバイスのメタデータパッケージの照会が行われ、メタデータパッケージがあれば、PCで実行されている「デバイス メタデータ取得クライアント」(DMRC)がWMISからそれをローカルにダウンロードし、パッケージをインストールする。こうして、新しいデバイスが「デバイスとプリンター」ウィンドウに表示されるようになるわけだ。

 しかし、この仕組みは2025年5月をもって廃止されるとのこと。これ以降、「WMIS」を介してPCに新しいパッケージが配信されることはない。OEMが既存のデバイスメタデータパッケージを作成・変更したり、新しいデバイスメタデータを送信することもできない。

 ただし、2025年12月まではOEMが既存のデバイスメタデータパッケージを表示したり、ダウンロードすることは可能。また、ローカルPC上にある既存のデバイスメタパッケージはそのまま残る。「Windows 11 バージョン 24H2」およびそれ以降へアップグレードした場合も削除されず、そのまま保持される。

 代替となる仕組みは「Driver Package Container Metadata」で、「Windows 11 バージョン 24H2」向けは2025年3月から利用が開始されているという。