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「Windows Information Protection」(WIP)が「Windows 11 バージョン 24H2」から削除
業務データをうっかり個人のメールアドレスで送信するといった事故を防止する機能
2024年12月13日 08:49
今年10月にリリースされた「Windows 11 2024 Update」(バージョン 24H2)では、「Windows Information Protection」が削除されているとのこと。米Microsoftが12月9日、自社のサポートサイトで公開しているWindowsクライアントから削除された機能リストをアップデートした。
「Windows Information Protection」(WIP)は、業務データの漏洩を未然に防止する仕組み。近年は従業員が個人で所有する端末を業務で利用するケースが増えているが(BYOD)、こうした環境では業務とプライベートが適切に区別されず、たとえば業務データをうっかり個人のメールアドレスで送信したり、コピー&ペーストしてSNSで公開してしまうといった事故が発生するリスクがある。
「WIP」を利用すれば、企業のIT管理者は特定のアプリやデータを業務用として指定し、該当するデータを従業員が意図せず私的に利用しようするとするのを検知して注意したり、操作自体をブロックしたりできる。
「WIP」は2022年7月をもって非推奨となっており、将来バージョンでの削除が予告されていた。代替ソリューションとしては「Microsoft Purview Information Protection」や「Microsoft Purview データ損失防止」が案内されている。