やじうまの杜
こんな壊れ方ある!? オシャレな狭縁モニターに潜む意外な弱点
一般的に5度を超えて下に向けて設置することは推奨されていないようです
2024年10月1日 06:45
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
最近のPCモニターは非常にデザイン性が高く、ベゼル(枠)が狭かったり、なかにはフレームがほとんどないものもあります。お値段もそれなりにしますが、シュッとしていてカッコよく、マルチモニターで利用しても違和感がありません。
しかし、そうしたフレームレスモニターの普及が進むにつれ、 表面パネルの剥離・落下 といったトラブルを耳にするようにもなりました。これまではあまり見られなかった現象なので、実際に起こると結構ショッキングです。
モニター壊れたpic.twitter.com/YMHIpzzlbP
— いす💺💤 (@istn_v)September 25, 2024
知らないディスプレイの壊れ方した…!pic.twitter.com/pYMMKyg9Ab
— つかれた犬のアニメ (@tukareta_INU)September 28, 2024
朝起きたらディスプレイが信じられない壊れ方をしていて泣いていますpic.twitter.com/fnOMjKT91W
— いなぷ (@Reo_inoko)July 10, 2022
原因はいくつかあると思いますが、もっとも多そうなのは 「メーカーが指定した範囲を超えて下に傾けて設置している」 ケースです。一般的に5度を超えて下に向けて傾けることは推奨されていないようで(筆者のLG製モニターの説明書にもそう書いてました)、最悪の場合、表面パネルの接着がもたず、剥がれ落ちてしまうとのこと。
こないだ買ったLenovoの液晶も-5度以上傾けんなって書いてあったpic.twitter.com/mg2Yg6rRv7
— ねこ吸い (@8796n)May 28, 2022
また、温度・湿度、空気中の化学物質成分との複合的な反応なども影響するようです。EIZOが実施した再現実験によると、塩素系消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)を頻繁に使用する環境で、接着に用いられている両面テープのポリウレタンが通常の環境より早く劣化することが確認されているとのこと。掃除や消毒に用いた薬剤が、接着剤にあまりよくなかったなんてことも考えられるかもしれませんね。
しかし、縦にモニターを並べているケースではとくに、上のモニターを下に少し傾けて見やすくしたくなります。その場合はオシャレを少し諦めてベゼルのしっかりした製品を選ぶか、テープなどを用いて自分で剥がれ防止措置をとるとよいでしょう。EIZO製品であれば、剥がれ防止ガイドが提供されているモデルもあります。
モニターは高価であるばかりでなく、サイズが大きく、搬入や廃棄にも手間がかかります。起こりうるリスクを事前に把握して適切な対策を講じ、長く大切に使いたいですね。