ニュース

「Android Studio」が月次リリースへ、頻度は従来の2倍 ~Androidの公式開発環境

最新の改善や重要な修正をより迅速に提供

同社のリリース

 米Googleは8月14日(現地時間)、「Android Studio」の安定版リリースを月次で実施する方針を明らかにした。リリース頻度は、従来の2倍になる。

 「Android Studio」は、高い生産性で定評のあるJetBrains社の開発環境(IDE)プラットフォーム「IntelliJ」をベースに、Android開発に必要な機能を盛り込んだオフィシャルIDE。最新の安定版は「Android Studio Narwhal Feature Drop」(2025.1.2)で、これは「IntelliJ 2025.1」(2025年1番目のリリース)を基盤にした2番目の「Android Studio」リリースであることを表している。ちなみに、「Narwhal」(イッカク)はAからアルファベット順に通しでつけられている愛称で、すべて動物で統一されている。「Feature Drop」は、「Android Studio」の新機能と不具合修正を含んだアップデートのことだ。

 同社によると、「Android Studio」には今後、「IntelliJ」プラットフォームがアップグレードされるまで毎月「Feature Drop」が提供されるようになる。これにより、最新の改善や重要な修正を迅速に入手できるようになるだろう。月次リリースの試みは、「Visual Studio 2022」でも実施されている。

2025年のリリーススケジュール。今後は「Android Studio Narwhal 3 Feature Drop」(8月)、「Android Studio Narwhal 4 Feature Drop」(9月)がリリースされる

 なお、「Android Emulator」や「Android Gradle」プラグインは、「Android Studio」とは別に2カ月ごとのペースで更新される。IDEを毎月更新していればこれらのコンポーネントも最新の状態に保たれるため、個別に更新する必要はない。