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コイツ、めっちゃバッテリーを食うぞ ~GoogleがAndroidアプリに新しいコア指標を導入
「部分的なウェイクロック」を過剰に利用するアプリは「Google Play」で警告
2025年11月11日 13:33
米Googleは11月10日(現地時間)、今年の初めに「Android Vitals」に導入した新しい指標「過度の部分的なウェイクロック」(excessive partial wake lock)をコア指標とすることを明らかにした。これまではベータ版という扱いだったが、2026年3月1日以降は必須となり、この基準を満たさないアプリは「Google Play」ストアで不利な扱いを受ける可能性がある。アプリの開発者は対応と改善が必要だ。
「ウェイクロック」(wake lock)とは、デバイスを一時的に起動状態に保つ仕組み。Androidアプリがバックグラウンドで必要な処理を行う際、デバイスがスリープ状態に移行すると、処理が中断してしまうが、そうした事態を未然に防ぐために用いられる(「部分的なウェイクロック」(PARTIAL_WAKE_LOCK)はウェイクロックのフラグの一つで、画面とキーボードバックライトは消灯できるが、CPUは稼働するモード)。
しかし、当然のことながら、ウェイクロックの乱用はバッテリーの持続時間に悪影響を及ぼす。また、ウェイクロックの使い方を誤っており、意図せずバッテリーを過剰に消耗させてしまうアプリも少なからず存在する。そのため、ウェイクロックを正しく利用するようアプリ開発者に促す必要があった。
そこで、同社はSamsungと緊密に連携し、「過度の部分的なウェイクロック」指標を策定した。この指標では、すべての「PARTIAL_WAKE_LOCK」利用が24時間に累計2時間を超える場合、「過剰」(excessive)とみなされる(ただし、オーディオ再生やデータ転送といった正当な用途は除く)。そして、「直近28日間で過剰セッションが5%を超える」場合、「Android Vitals」の概要ページにアラートが表示されるようになる。
「PARTIAL_WAKE_LOCK」の過剰利用で警告を受けたAndroidアプリは、「Google Play」ストアで“おすすめ”として表示されなくなったり、バッテリー消耗を注意するメッセージが追加されたりといった可視性ペナルティ(制裁)が加えられる。
同社は、この指標に基づく可視性ペナルティを2026年3月1日から「Google Play」ストアに導入する考え。アプリ開発者はそれまでに「PARTIAL_WAKE_LOCK」の扱いを見直す必要がある。
















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