やじうまの杜
Androidアプリの個人開発者へ新たに課される「Google Play」要件が結構厳しいと話題に
20人以上のテスターを集め、14日以上連続でクローズドテストしろだと?
2023年11月10日 15:51
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
「Google Play」にAndroidアプリを提出する際、個人用デベロッパーに対し新たに課されるという要件が話題になっています。ちょっと長いですが、問題になっているのはだいたいこの部分です。
2023 年 11 月 13 日以降に個人アカウントを作成したデベロッパーは、Google Play でアプリを公開して配信する前に、テスト要件に沿ってアプリをテストする必要があります。
<中略>
テスト要件の概要
個人用デベロッパー アカウントを新規に作成した場合は、20 人以上のテスターが 14 日以上連続でオプトインしてアプリのクローズド テストを実施する必要があります。
Play Console ヘルプより引用
OSのせいなのか、開発者のせいなのか、ツールやライブラリのせいなのか……AndroidアプリはiOSアプリに比べて少し品質に劣るという印象がありますが、そうした状況を変えたいという思惑がGoogleにはあるのでしょう。「ストアに登録する前に十分にテストして!」というのもわからなくはありません。
それでも、個人開発者が20人以上のテスターを集め、14日以上綿密にテストしなければならないという条件はやはり厳しいものがあるというのが正直な感想です。
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— たろす個人開発 (@taroooth)November 9, 2023
> 2023/11/13以降に個人アカウントを作成したデベロッパーが Google Play でアプリを公開するには、特定のテスト要件を満たす必要があります。
> 20 人以上のテスターが 14 日以上連続でオプトインしてアプリのクローズド テストを実施する必要があります。https://t.co/DQsRnQHukJpic.twitter.com/sfm4nkuf2x
お友達の少ない個人開発者(震え)はどうすればよいのでしょう? テストをお願いするにもまったくのタダというのは難しいでしょう。う○い棒の一本でもおごるのが礼儀というもので、それが積もれば手痛いコストになります。個人開発者同士で互いにテストするコミュニティを運営するという手もありますが、それはそれで主催者に負担がかかります。
また、「とっておきのネタで世界を驚かせたい!」という個人開発者だっているかもしれませんが、人数が多くなればなるほど口に戸を立てるのは難しくなります。個人開発者の強みは、なんといっても機動力。大手デベロッパーが見逃しがちなニッチなニーズを突いてきたり、旬は短くともキラッとしたアイデアをぶつけてきたり、大人の事情で生まれた不便を解消してくれたり……多少粗削りでもそれが許されるような魅力が売りといえるでしょう。それが削がれてしまうのではないかと、ちょっと心配になってしまいますね。
ちなみに、この要件が課されるのは「2023年11月13日以降に個人アカウントを作成したデベロッパー」。なので、気になる方はとりあえずアカウント作成だけでも済ませてしまうとよいのかもしれません。