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「Android 14」のリリース後初となる月例セキュリティアップデートが公表

最高深刻度は「Critical」

Androidにセキュリティアップデート

 米Googleは11月6日(現地時間)、Android OSの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表された脆弱性の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用しておきたい。

 Android OSのセキュリティ更新プログラムは毎月「2023-xx-01」と「2023-xx-05」という2つのセキュリティレベルに分けられている。

 「01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセットとなっている。修正範囲に制限を設けることで、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮したもの。「05」はそれ以外の問題にも対処した、いわば完全版だ。

セキュリティ更新プログラムレベル「2023-11-01」

 「2023-11-01」は以前に修正された問題に加え、新たにFrameworkで8件、Systemで7件の脆弱性が修正された。

 なかでもSystemにおける機密情報の漏洩(CVE-2023-40113)は、深刻度が「Critical」と評価されており、警戒が必要。Android 11、12、12L、13に影響する。

 また、一部の修正は「GooglePlay」システムのアップデート(Project Mainline)でも提供される。そのため、OSのセキュリティアップデートがなくても対処可能だ。

セキュリティ更新プログラムレベル「2023-11-05」

 「2023-11-05」はすべての問題に対処した完全版で、「2023-11-01」での修正に加え、Kernel LTSで5件、Arm componentsで1件、MediaTek componentsで6件、Qualcomm componentsで4件の脆弱性が解決されている。深刻度の評価は最高で「High」。

 加えてQualcommのクローズドソースコンポーネントでも、深刻度「Critical」4件を含む多くの問題が修正されている。