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「ChromeOS 119」が正式版に ~「Critical」を含む多数の脆弱性に対処

画面キャプチャーの音声設定も改善

Google、「ChromeOS 119」を発表

 米Googleは11月22日(日本時間)、「ChromeOS M119」を発表した。変更点としてアナウンスされているのは、画面キャプチャーの音声設定の改善のみ。「ChromeOS」のスクリーンキャプチャー画面でオーディオソースをシステム音声のみ、マイク音声のみ、またはその両方を選択できるようになった。

 本バージョンはむしろ、セキュリティアップデートの方が重要だろう。米国時間11月14日にアナウンスされたv119.0.6045.158のリリースブログによると、「ChromeOS」、「ChromeOS Flex」の両方で以下の問題が解決されているとのこと(v119.0.5993.86)。

ChromeOS

  • CVE-2023-21216:PowerVR GPUドライバーにおける解放後メモリ利用(Use-after-free)の問題(Medium)

Google Chrome(Webブラウザー)

  • CVE-2023-5996:WebAudioにおける解放後メモリ利用(Use-after-free)の問題(High)

その他のサードパーティ

  • CVE-2023-35685:プラットフォームに影響する問題(High)
  • CVE-2023-4244:Linuxカーネルの問題(Medium)
  • CVE-2023-5197:Linuxカーネルの問題(Medium)

Android ランタイムコンテナー

  • CVE-2023-40113(Critical)
  • CVE-2023-40109(High)
  • CVE-2023-40114(High)
  • CVE-2023-40110(High)
  • CVE-2023-40112(High)
  • CVE-2023-40118(Medium)

 「ChromeOS」のアップデートは、一部の環境から順次展開される。アップデートできるようになると、「設定」画面の[ChromeOS について]画面から適用が可能だ。多数の脆弱性も修正されているので、できるだけ早いアップデートをお勧めする。