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「Google Chrome 119」が正式公開 ~Android版は「Android 7.0 Nougat」対応を終了

セキュリティ関連の修正は全15件

「Google Chrome」v119.0.6045.105/.106がWindows環境に

 米Googleは10月31日(現地時間)、デスクトップ向け「Google Chrome」の安定(Stable)チャネルをアップデートした。Windows環境にはv119.0.6045.105/.106が、Mac/Linux環境にはv119.0.6045.105が順次展開される。

 1週間前倒しでリリースされた「Chrome 119」だが、大きな機能追加はないようだ。「WebSQL」が廃止されたほか、「Native Client」を許可するポリシーが削除されるなど、レガシー要素の排除が目立つ。Android版は「Android 7.0 Nougat」への対応が打ち切られるため、影響を受けるユーザーに対してはOSをアップグレードするよう注意を促すメッセージが表示される。次期バージョン「Chrome 120」は、「Android 7.0 Nougat」に提供されない。

 開発者向け要素としては、分かち書き器「BudouX」が導入される予定。

 HTML要素に「lang=ja」「word-break: auto-phrase」を指定すれば、日本語のテキストで文節に応じた自然な改行が自動で行われる。改行してほしい位置にあらかじめ「wbr」要素を挿入しておくといったトリックを使う必要はなくなる。

分かち書き器「BudouX」による分節区切りの改行

 なお、セキュリティ関連の修正は全15件。そのうちCVE番号が公開されている脆弱性は13件で、深刻度の内訳は「High」が3件、「Medium」が8件、「Low」が2件となっている。また、内部監査やファジングで発見された不具合も修正されているとのこと。

 デスクトップ向け「Google Chrome」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。すでにインストールされている場合は自動で更新されるが、設定画面(chrome://settings/help)にアクセスすれば手動でアップデートすることもできる。