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「ChromeOS 120」が正式版に ~ロック解除なしに共有できるお手軽「ニアバイシェア」を導入

セキュリティ修正も多数

Google、「ChromeOS 120」を発表

 米Googleは1月6日(日本時間)、「ChromeOS M120」を発表した。以下の新機能や改善が行われている。

Nearby Share Self Share

 ユーザーの所有するデバイス間でシームレスなコンテンツ共有を可能にする「Nearby Share Self Share」が実装。同じ「Google アカウント」にログインしていれば、Android端末やChromeOS端末との間で「ニアバイシェア」(Nearby Share)共有を行ったときに、送信先の端末の画面がOFFでも転送を自動で受け付けるようになる。わざわざ両方の端末をアクティブにしておく必要はない。

シェルフに仮想デスクトップの切り替えボタンを追加

 シェルフ(Windowsのタスクバーに相当するUI)に仮想デスクトップを切り替えるボタンが追加。今どの仮想デスクトップを利用しているのかが一目でわかるほか、クリックで仮想デスクトップの変更や作成が行える。ドラッグ&ドロップで仮想デスクトップの順序を入れ替えることも可能。

シェルフに仮想デスクトップの切り替えボタンを追加

通知画像ドラッグ

 スクリーンキャプチャーやダウンロードの通知から直接画像をドラッグして、アプリへ直接貼り付けられるように。少し長押しすると、ドラッグ&ドロップが可能となる。

セキュリティ修正

 そのほかにも、現地時間8日付けでセキュリティ修正もアナウンスされている。「ChromeOS」、「ChromeOS Flex」の両方で以下の問題が解決されているとのこと(v120.0.6099.203)。

ChromeOS

  • (CVE番号未定):PowerVR GPUドライバーにおける範囲外書き込み(High)
  • (CVE番号未定):PowerVR GPUドライバーにおける範囲外書き込み(High)

Google Chrome(Webブラウザー)

  • CVE-2023-7024:「WebRTC」におけるヒープバッファーオーバーフロー(High)
  • CVE-2023-6508:メディアストリームにおける解放後メモリ利用(High)
  • CVE-2023-6509:サイドパネル検索における解放後メモリ利用(High)
  • CVE-2023-6511:オートフィルにおける不適切な実装(Low)

その他のサードパーティ

  • Linuxカーネルの問題(Medium)

 「ChromeOS」のアップデートは、一部の環境から順次展開される。アップデートできるようになると、「設定」画面の[ChromeOS について]画面から適用が可能だ。なお、一部機能は段階的にロールアウトされる。すぐには利用できないことがあるので注意したい。