やじうまの杜
Googleが2023年のお気に入り「Chrome」拡張機能を発表 ~今年はやっぱりAIに注目?
時短、オンラインミーティング、アクセシビリティ、ゲーム、ショッピングの分野で
2023年12月25日 12:45
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
2023年のお気に入り「Google Chrome」拡張機能を、Googleが公表しています。今年はどんな拡張機能がピックアップされているのでしょうか。
時短系の拡張機能
忙しい毎日のタスクをサクッと終わらせる時短系の拡張機能として挙げられているのは、最近流行りのAIを搭載した「Scribe」です。「Chrome」の操作をキャプチャー(記録)してその手順を文書化し、ステップバイステップのガイドを作成できます。利用の際はアカウントの作成が必要ですが、無料で始められます。
もう一つは「ChatGPT」や「Gemini Pro」といったAIチャットをサイドバーで使えるようにする「Sider」です。アカウントを作成すれば、1日30クエリまでを無料で利用できます。「Microsoft Edge」ならば最初から「Copilot」がサイドバーに組み込まれていますが、「Sider」ならばいろんなAIモデルが選べるのが面白いですね。
そのほかにも、以下のような拡張機能がおすすめされています。
オンラインミーティング
コロナ禍も一段落し、オフィス回帰が進んでいると言われる昨今ですが、相変わらずオンラインミーティングに忙殺されているという方も少なくないでしょう。最近ではちょっとした打合せであればわざわざ集まらず、オンラインミーティングで済ましてしまうことが多くなったように感じます。
そこで役立つのが、ミーティングの内容を自動で書き起こしてくれる「Transkriptor」です。月額4.99米ドルからになりますが、日本語にもキッチリ対応してくれています。
ブラウザーのカスタマイズ
ブラウザーをカスタマイズする拡張機能としておすすめされているのは、新規タブページ(about:newtab)をシンプルに、そして美しい壁紙を設定してくれる「Bonjourr」です。iOSなど、Appleのデザイン言語からインスピレーションを得ているとのことで、macOSで使うにはぴったりかもしれません。
ただし、日本語には未対応。設定は豊富ですが、英語がわからないとちょっと辛いかもしれません。
アクセシビリティツール
「Chrome」には標準でテキスト読み上げ機能が付いてきませんが、「Speechify」があれば問題なし。アカウントを作成し、日本語の音声(10種類)を選ぶ手間はありますが、テキストをスラスラと読み上げてくれます。読み上げ速度を自由に選べるのもよいですね。
もう一つ、アクセシビリティ系の拡張機能として紹介されているのは、「Equalizer」です。オンラインのオーディオ・ビデオコンテンツで利用できるイコライザーで、音を自分好みに調整することができます。
ゲーム系の拡張機能
暇つぶしにピッタリなミニゲームとしては、「Boxel 3D」がお勧めだそう。マウスやキーボードでハコ(ボックス)をジャンプさせながら障害物を乗り越えるゲーム「Boxel Rebound」の流れをくむアプリで、これが第三弾だとか。コミュニティで作られたさまざまなレベルを楽しんだり、また自分でレベルを作成することもできます。
もう一つは、15年以上にわたり運営されているアメリカのゲーミングプラットフォーム「Roblox」のWebサイトをカスタマイズする「BTRoblox」。
ショッピング系の拡張機能
最後はショッピングで役立つ「Coupert」。ショッピングを利用する際に自動でクーポンを見つけて適用し、割引を受けることができます。日本語には未対応。
正直なところ、日本語ユーザーにはピンとこない拡張機能も少なくなかったですが、もはや定番ともいえる「DeepL」をはじめ、「Scribe」や「Equalizer」といった拡張機能はかなり便利でした。今年は「Chrome ウェブストア」のリニューアルもありましたが、年末年始は使っている拡張機能の見直しと新作の発掘に勤しむのもいいかも。