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「ChromeOS 121」の新機能が案内 ~フチなし印刷、音声入力ショートカットなどを追加

セキュリティ修正も多数、忘れずに更新を

Google、「ChromeOS 121」を発表

 米Googleは2月22日(日本時間)、「ChromeOS M121」を発表した。以下の新機能や改善が行われている。

キーボードでディクテーションを有効に

 まず、音声入力(ディクテーション)アクセシビリティ機能が無効になっている場合、[検索]+[D]キーで簡単に有効化できるようになった。ディクテーションボタン付きのロジクール製キーボードであれば、キーを押すだけでディクテーションを利用できる。

「ChromeOS 121」の音声入力(ディクテーション)アクセシビリティ機能

 ディクテーションを有効にすると、そのことと特定の音声ファイルがダウンロードされる可能性があること、ディクテーション機能を有効にした後の使用方法を知らせるダイアログが表示される。

ディクテーションを有効化を知らせるダイアログ

ボーダーレス印刷

 次に、「ChromeOS」がボーダレス印刷に対応した。互換性のあるプリンターならば、写真を写真用紙にふちなしで印刷できる。

スクリーンセーバー時間の設定

 デバイスの充電中(バッテリー使用時ではない)にスクリーンセーバーが動作する時間をユーザーが選択できるようになった。既定値は「ずっと」だが、5分から1時間までの間隔をユーザー側で指定できる。

スクリーンセーバー時間の設定

 なお、この設定は新しいエンタープライズポリシーを使ってコントロールすることも可能だ。

ChromeOSメディアプレーヤーの新しい外観

 「ChromeOS」のメディアプレーヤーが新しくなり、壁紙と同じ色になる。ボタンも大きく、操作しやすくなった。

 このメディアプレイヤーは、ビデオやオーディオ(「Spotify」や「YouTube」など)を再生している場合に、シェルフ(Windowsでいうところのタスクバー)に表示される。ピン留めアイコンをクリックすると、シェルフからクイック設定に移動することも可能。キャスト中のメディアをコントロールしたり、ローカルネットワーク上のスピーカーやスクリーンにWebメディアをキャストする際にも利用される。

クイック設定に格納されたメディアプレイヤー

「ChromeVox」アクセシビリティサービス

 「ChromeOS 115」でサポートされたAndroidアプリのストリーミング(App Streaming)を利用する際、OS組み込みのスクリーンリーダー「ChromeVox」でストリーミングアプリを操作できるようになった。

ChromeOSの新しいトラックパッドジェスチャー

 「ChromeOS 121」では、通知センターの通知ポップアップを解除する新しいトラックパッドジェスチャーが導入される。

 「ChromeOS」のアップデートは、一部の環境から順次展開される。アップデートできるようになると、「設定」画面の[ChromeOS について]画面から適用が可能だ。セキュリティ修正も多数含まれているので、忘れずに更新しておきたい。

 なお、一部機能は段階的にロールアウトされる。すぐには利用できないことがあるので注意したい。