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「PowerToys 0.98」が公開、新しいキーマップエディターや「CursorWrap」のマルチモニター改善など

「Microsoft PowerToys」v0.98.0がリリース

 米Microsoftは3月17日(現地時間)、「Microsoft PowerToys」の最新版v0.98.0を公開した。「PowerToys 0.98」には刷新されたキーボードマネージャー、新しいコマンドパレットドック、機能強化された「CursorWrap」などが含まれている。

「Keyboard Manager」の新しいエディター(プレビュー)

 まず、キーを入れ替えるユーティリティ「Keyboard Manager」に新しいキーマップエディターが追加された。このエディターはUIライブラリ「WinUI 3」で一から再構築されており、以下のキーカスタマイズを単一のウィンドウで行える。

  • キー入力を他のキーやショートカットキーへ入れ替え
  • キー入力でテキストを送信
  • キー入力でプログラム(アプリ)を開く
  • キー入力でURLを開く

 追加したエントリはON/OFFが可能で、わざわざ削除しなくても一時的な無効化が可能だ。また、今回の改善に合わせ、「コマンド パレット」による「Keyboard Manager」の有効化・無効化、複数行のテキスト送信なども新たにサポートされた。

追加したエントリはON/OFFが可能
単一ウィンドウでさまざまなキーカスタマイズが可能

 ちなみに、新しいエディターになじめなくても、以前のクラシックエディターへ戻せるので心配しなくてよい。気軽に新しいエディターを試してほしい。

新しいエディターになじめなくても、以前のクラシックエディターへ戻せる

コマンド パレット ドック(プレビュー)

 [Windows]+[Alt]+[Space]キーで起動できるコマンドランチャー「コマンド パレット」(Command Palette) では、新しい機能「コマンド パレット ドック」が試験導入されている。

 これはデスクトップの四辺に「コマンド パレット」をバーとして張り付いた状態(ドック)にしておける機能。「ドック」には「コマンド パレット」内蔵のツールをピン留めすることが可能で、検索機能をマウス操作で呼び出したり、CPU利用率などをリアルタイム表示するユーティリティを飾っておくことができる。「ドック」には3つの「バンド」があり、ピン留めしたツールをドラッグ&ドロップで異なる「バンド」へ移動させることも可能だ。

 プレビュー版のため動作は少し不安定だが、興味深い機能といえるだろう。

デスクトップの四辺に「コマンド パレット」をドッキング。さまざまな「コマンド パレット」内蔵のツールをピン留めして、自由に配置できる

 「コマンド パレット ドック」のほかにも、新しい「コマンド パレット」にはパフォーマンスの改善やウィンドウ透明度の調整、前回の検索テキストの保持といった改善や新要素が含まれている。

そのほかの改善

 そのほかにも、本バージョンでは以下の改善が行われている。

  • デスクトップの端から逆の端へマウスカーソルを移動(折り返し)できるようにする「CursorWrap」のマルチモニター改善。複雑なマルチモニターレイアウトに対応したほか、モニターが1台だけしか接続されていない場合に折り返しを無効にするオプションを導入。[Ctrl]キーや[Shift]キーを押しているときだけ折り返しを行うオプションも追加された
  • 指定したウィンドウを常に最前面に表示する「Always on top」を改善。ウィンドウのタイトルバーの右クリックメニューから最前面表示のON/OFFをコントロールできるようになったほか、最前面ウィンドウに表示される枠の透明度のコントロールに対応
  • プレゼンテーション補助ツール「ZoomIt」にデスクトップ録画の編集機能
ウィンドウのタイトルバーの右クリックメニューから最前面表示のON/OFFをコントロールできるようになったほか、最前面ウィンドウに表示される枠の透明度のコントロールに対応

 「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代、盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZones」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」など、『OSにも標準で備わっていればいいのに』と感じられる便利な機能が多く収録されている。

 対応OSは「Windows 10 バージョン 2004」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。

ソフトウェア情報

「PowerToys」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.98.0(26/03/17)