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Android OSの2025年12月のセキュリティ情報が公開。致命的なもの複数、悪用の兆候も
メーカーからパッチが提供され次第適用を
2025年12月2日 13:05
米Googleは12月1日(現地時間)、Android OSのセキュリティ情報(ABS)を発表した。四半期ごと(3月、6月、9月、12月)にリリースされるだが、大規模なセキュリティアップデートとなっている。
Android OSのセキュリティ更新プログラムは、リリース月(2025-12)ごとに「01」と「05」という2つのセキュリティレベルに分けられている。
「01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。修正範囲に制限を設け、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮されている。「05」はそれ以外の問題にも対処した、いわば完全版だ。
セキュリティ更新プログラムレベル「2025-12-01」
「2025-12-01」はこれまでに修正された問題に加え、新たにFrameworkで37件、Systemで14件の脆弱性が対処された。「Google Play」システムのアップデート(Project Mainline)経由で修正された脆弱性はない。
新たに対処された脆弱性のうち、Frameworkにおけるサービス拒否(DoS)の脆弱性「CVE-2025-48631」は、追加の実行権限を必要とせずにリモートから悪用が可能。深刻度が最高の「Critical」と評価されており、警戒が必要だ。
また、以下の2件の脆弱性に関しては、すでに限定的かつ標的型攻撃に悪用されている可能性がある。
- CVE-2025-48633:情報漏洩(High)。Android 13から16までに影響
- CVE-2025-48572:権限昇格(High)。Android 13から16までに影響
セキュリティ更新プログラムレベル「2025-12-05」
「2025-12-05」はすべての問題に対処した完全版で、「2025-12-01」での修正に加えKernelで9件、Kernel LTSで1件、Arm componentsで2件、Imagination Technologiesのコンポーネントで4件、MediaTek componentsで17件、Unisoc componentsで13件、Qualcomm componentsで35件の脆弱性が解決された。
うち、Kernelの脆弱性4件(CVE-2025-48623、CVE-2025-48624、CVE-2025-48637、CVE-2025-48638)は深刻度が最高の「Critical」と評価されており、警戒が必要。
そのほかにも、Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも、深刻度「Critical」と評価されたもの2件を含む8件の脆弱性が修正されている。














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