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「Android Auto」でGeminiを使用可能に ~自然言語で複雑なタスクを依頼できる

行先の追加はもちろん、メッセージ送信やメールからの情報抽出などもこなせるように

Gemini in Android Auto, your AI assistant in the car

 米Googleは11月20日(現地時間)、Androidスマートフォンを車載ディスプレイに接続してカーナビゲーション化できるアプリ「Android Auto」がGeminiに対応したことを発表した。今後数カ月間をかけて展開される。

 「Android Auto」のGeminiは、従来のGoogle アシスタントの代替として導入される。Geminiを導入することで、従来のハンズフリー機能が柔軟な言語理解力を備え、自然な言語で話すだけで、複雑なタスクを依頼できるようになる。

 同社は以下のような利用方法を例として提案している。

  • 地元の専門家のように立ち寄り先を追加

     『バーベキューが食べたいので、目的地近くの今空いているお勧めの店を教えて』といった要求で立ち寄り先を追加し、さらにその店のおすすめ料理など詳細を教えてもらう。
  • メッセージを簡単に編集して送信

     口述筆記でテキストメッセージを作成して指定した相手に送信できる。さらに、40以上の言語に翻訳が可能。
  • 「Gmail」などを活用してドライブ中でも生産性を維持

     「Gmail」で受け取ったメールの内容から目的地の住所を探し出して行先として登録したり、未読メールの概要を教えてもらえる。
  • 雰囲気を伝えてプレイリストを作成

    『私と子供たち用に3時間くらいのアップビートな曲を集めたドライブ用プレイリストを作って』や、『雨が降っているので、雨のドライブにピッタリの曲をかけて』といった要求でプレイリストを作成可能。
  • 運転中に学習、ブレインストーミング、リハーサル(ベータ版)

     Geminiとライブチャットで目的地について学んだり、プレゼントのアイデアを出し合ったり、スピーチの練習に付き合ってもらえる。

 「Android Auto」のGeminiは、全世界45言語で展開が開始される。機能が利用できるようになると車載ディスプレイにツールチップが表示され、以降は『OK Google』と呼びかけるだけで利用可能。

 同社は今後も、「Android Auto」のGeminiに多くの機能を搭載する予定としている。