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「Android 16 QPR2」が公開、「Google Pixel」シリーズに展開へ
第4四半期に提供されることになった「Android 16」のマイナーリリース
2025年12月4日 15:19
米Googleは12月2日(現地時間)、「Android 16 QPR2」をリリースした。年次の大規模更新である「Major SDK Release」とは別に、追加機能を迅速に提供する「Minor SDK Release」として提供される。「Minor SDK Release」のリリースは今回が初。
「Minor SDK Release」では互換性への影響を最小限におさえつつ、新しいAPIや機能が早期提供される。おもな改善は、以下の通り。
ユーザー体験の改善
- 拡張ダークテーマ(Expanded Dark Theme):ダークモードに対応していないアプリにもダークモードを強制するモードを追加し、視覚的アクセシビリティを強化
- カスタムアイコン形状と自動テーマ化:ユーザーがアプリのアイコンに特定の形状を選択して、システム全体に適用できる。アプリに専用のテーマアイコンがない場合、システムが自動でテーマアイコンを生成
- インタラクティブな共有UI:共有パネルの利用中もUIを更新できるように
開発者向け強化
- Linux開発環境機能の拡充:ターミナル環境内で直接Linux GUIアプリケーションを実行できるように
- ガベージコレクション(GC)の改善:「Android Runtime」(ART)のGCとして「Generational Concurrent Mark-Compact」(CMC)を導入。CPU使用率削減とバッテリー効率を改善。
- ウィジェット利用状況の計測:クリックやスクロールなどのイベントを取得
- 16KBページサイズ対応:16KBページサイズへの対応が将来的に必須となることに備え、早期警告ダイアログを追加
メディア・接続性・ヘルス機能の改善
- 「IAMF」(Immersive Audio Model and Formats)対応:オープンソースの空間オーディオフォーマット「IAMF」のソフトウェアデコードに対応
- 個人間の「Bluetooth LE Audio」オーディオ共有をシステムの出力切り替え画面に統合
- 「Health Connect」の強化:歩数の追跡に必要なコードの簡素化など
- 新しいサードパーティデータ転送API:AndroidとiOSデバイス間のデータ転送で信頼性を向上
セキュリティ・プライバシー強化
- 開発者検証API:一般消費者への配布準備ができていないアプリのテストを支援
- SMS OTP保護:SMSで送られるワンタイムパスワードを詐取する攻撃への対策
- 「Secure Lock Device」の導入:新たなシステムレベルのセキュリティ状態。「デバイスを探す」などの遠隔操作でデバイスを即座にロックし、盗難や悪用を防止
「Android 16 QPR2」は、Beta版やCanary版にしていなくても、「Google Pixel」シリーズのデバイスであれば受け取れる。「Pixel」デバイスがない場合は、「Android Studio Emulator」で64bitのシステムイメージが利用可能だ。



















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