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チート防止ツール「Easy Anti-Cheat」との非互換性を解決した定例外パッチが「Windows 11 24H2」に

「KB5063060」の提供が「Windows Update」「Microsoft Update」で開始

Microsoft、「KB5063060」を定例外リリース

 米Microsoftは6月11日(現地時間)、「Windows 11 バージョン 24H2」向けの更新プログラム「KB5063060」を定例外(Out-of-band:OOB)でリリースした。前日にリリースされた定例のセキュリティ更新プログラム「KB5060842」に互換性問題が確認されたため、その修正を行ったという。

 同社が公開したリリースノートによると、「KB5060842」は一部のマルチプレイヤーオンラインゲームに導入されている不正防止ツール「Easy Anti-Cheat」との間に非互換問題があり、ゲームを起動するとOSが予期せず再起動することがあった。今回リリースされた「KB5063060」では、この問題が解決済み。

 なお、同社は「Easy Anti-Cheat」が導入済みのデバイスに対し「KB5060842」を配信しなかったため、被害にあった環境はほぼないとみられている。

 定例外パッチ「KB5063060」は、「Easy Anti-Cheat」が導入済みのデバイスにも「Windows Update」または「Microsoft Update」を介して自動的にダウンロード・インストールされるとのこと。このパッチは“累積的”で、過去にリリースされた修正がすべて含まれている。そのため、「KB5063060」が適用されていれば「KB5060842」をはじめとする過去のパッチを改めてインストールする必要はない。