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「Windows 11 24H2」とチート防止ツール「Easy Anti-Cheat」の互換性問題が解決
リリース当初からの課題が解決、残るセーフガードは4件
2025年7月28日 08:05
「Easy Anti-Cheat」を利用する一部デバイスがブルースクリーンで停止する問題が解決され、対象デバイスに対する「Windows 24H2」への更新抑止(セーフガードホールド)が解除されたとのこと。米Microsoftが7月24日(現地時間)、公式ドキュメントサイトで明らかにした。
「Easy Anti-Cheat」は、一部のマルチプレイヤーオンライン(MMO)PCゲームで利用されている不正行為(チート)対策ツール。Intelの「Alder Lake+」プロセッサーと「vPro」プラットフォームを搭載したデバイスでこのツールを利用するとデバイスが応答を停止し、「MEMORY_MANAGEMENT」というエラーメッセージとともにブルー スクリーン(BSOD)が表示される事象が確認されており、該当デバイスには「Windows 11 バージョン 24H2」の提供を一時中止する措置(セーフガードホールド)がとられていた。
この問題は2024年4月より前にリリースされた「Easy Anti-Cheat」ドライバーに起因するが、新しいバージョンでは解決されているようだ。7月24日以降、他にセーフガードホールドのないデバイスであれば、順次「Windows Update」経由で「バージョン 24H2」をインストールできるようになる。
なお、互換性のないバージョンの「Easy Anti-Cheat」がデバイスにインストールされている場合、警告が表示されることがあるとのこと。「Easy Anti-Cheat」の更新方法はゲームの開発元によって異なるが、ゲームの起動時などに行われるアップデートで同時に行われることが多い。今もメンテナンスされているゲームであれば、起動するだけで解決するだろう。
また、古い「Easy Anti-Cheat」がデバイスにインストールされていても、それを利用するゲームを起動しない限り、システムに悪影響が及ぶことはないとのこと。