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Dev/Betaチャネルのビルドが再び分離 ~「Windows 11 Insider Preview」に新ビルド

「Suggested Actions」と呼ばれる新機能がDevチャネルに導入へ

 米Microsoftは5月11日(現地時間)、Windows 11のプレビュー版「Windows 11 Insider Preview」Build 25115/22621をリリースした。今回のフライトから再びDevビルドとBetaビルドが異なる開発ブランチから提供されるようになっている。

  • Build 25xxx:Devチャネル
  • Build 22xxx:Beta/Release Previewチャネル

Devチャネル(Build 25115、rs_prereleaseブランチ)

Devチャネル(Build 25115、rs_prereleaseブランチ)

 Devチャネルは、エンジニアが長期的な視点で実装したコンセプト機能を試す場だ。ここに含まれる機能はあくまでも実験的なもので、洗練・成熟されておらず、動作が不安定なこともある。また、製品版に反映されず、お蔵入りになる可能性も十分にあるので注意したい。

 なお、一度Devチャネルに切り替えると、より安定したBetaチャネルやRelease Previewチャネルへ簡単に戻ることはできない。トラブルを自分で解決できるパワーユーザーでなければ、利用はお勧めできない。

一度Devチャネルに切り替えると、より安定したBetaチャネルやRelease Previewチャネルへ簡単に戻ることはできない

 ただし、Dev版へ切り替えて10日間はOSのロールバックが可能だ。そのあとはOSを再インストールするしかない。

 Build 25115では、「Suggested Actions」(推奨されるアクション)と呼ばれる新機能が導入された。これは日時や電話番号をコピーした際、小さなポップアップを表示して、関連するアプリへ誘導するもの。予定をカレンダーへ登録したり、「Skype」などのアプリで電話をかけたりといった日常のちょっとした作業を助けてくれる。

Build 25115では、「Suggested Actions」(推奨されるアクション)と呼ばれる新機能が導入

 なお、本ビルドにはARM64版は提供されていないので注意。今後のフライトに期待したい。

Betaチャネル(Build 22621、ni_releaseブランチ)

Betaチャネル(Build 22621、ni_releaseブランチ)。デスクトップ右下のウォーターマークは、今後のビルドで復活する予定

 Betaチャネルでは、基本的に次期バージョンのWindows 11に搭載される新機能や改善がテストされる(テストの結果、却下される可能性もある)。ある程度安定した状態で新機能を試したい場合は、このチャネルの購読がおすすめだ。

 ちなみに、BetaチャネルからDevチャネルへの切り替えは可能だが、Release Previewチャネル(製品版への導入直前に新機能や改善がテストされるチャネル)へ戻ることはできないので注意したい。

BetaチャネルからDevチャネルへの切り替えは可能。ただし、Release Previewチャネルへ戻るにはOSのクリーンインストールが必要となる

 Build 22621での変更は不具合の修正が中心で、新機能はない。その代わりというわけではないが、このビルドにはISOイメージファイルが用意されている。初期セットアップ(OOBE)で加えられた変更を確認したり、クリーンインストールするときに役立てたい。

 なお、本ビルドにはデスクトップ左下のビルド番号などを記したウォータマーク(透かし)が表示されていないが、これは製品版であることを意味しない。今後のビルドでウォーターマークは復活するとのこと。