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無料の定番メールソフト「Thunderbird」v142.0が公開 ~PDFの手書き署名に対応
7件のセキュリティ修正も
2025年8月21日 08:16
オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v142.0が、8月19日にリリースされた。Windows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在、公式サイト「thunderbird.net」や「Microsoft Store」からダウンロードできる。Windows版はWindows 10以降をサポートしており、窓の杜ライブラリからもダウンロード可能だ。
本バージョンでは、メールに添付されたPDFを「Thunderbird」で開いた場合に、手書きの署名を追加できるようになった。また、フォルダーの手動並べ替えをリセットできる[フォルダーの並び順をリセット]コマンドが、フォルダーペインに表示されたアカウント名の右クリックメニューに追加。
さらに、エクスプローラーやWebブラウザーから直接メッセージやニュースを開ける、[メッセージリンクをコピー]、[ニュースリンクをコピー]コマンドがヘッダーパネルの[その他]ボタンメニューから利用できるようになった。これに伴い、メールの右クリックメニューから[メッセージの場所をコピー]コマンドが削除されている。そのほか、メールサーバーアカウントやローカルフォルダー内でフォルダーをコピー可能になった。
加えて、さまざまな不具合の修正が行われたほか、7件のセキュリティ修正も施された。内訳は、深刻度がMozillaの基準で4段階中2番目に高いhighが5件、3番目に高いmoderateが1件、最も低いlowが1件。「Thunderbird」は既定でスクリプトが無効化されているため、「Firefox」ほどの影響はないが、できるだけ早めの対処が望ましい。
既存ユーザーは自動でアップデートが行われるが、今すぐアップデートしたい場合は[≡]ボタンメニューから[ヘルプ]-[Thunderbird について]とメニューをたどり、手動でアップデートを開始することも可能だ。