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無料メールソフト「Thunderbird」v139.0が公開 ~通知からメールの既読・削除が可能に

カードビューの行数指定やフォルダーペインでフォルダーを手動で並べ替えも

「Thunderbird」v139

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v139.0が、5月27日にリリースされた。Windows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在、公式サイト「thunderbird.net」や「Microsoft Store」からダウンロードできる。Windows版はWindows 10以降をサポートしており、窓の杜ライブラリからもダウンロード可能だ。

 本バージョンでは、新着メールの通知に[既読]・[削除]ボタンが追加された。確認の必要がないメールをすばやく既読にしたり、削除可能。また、カードビューでのカードに表示する行数を2行と3行から選択できるようになったほか、フォルダーペインでフォルダーをドラッグして並び順を変更できるようになっている。

新着メールの通知に[既読]・[削除]ボタンが追加
カードビューでのカードに表示する行数を2行と3行から選択できるように
フォルダーペインでフォルダーをドラッグして並び順を変更

 そのほか、エンタープライズポリシーでアプリ内の通知を細かく制御できるようになった。不具合の修正も行われており、メッセージ作成ヘッダーを設定するときにクラッシュする問題や、OAuth認証ダイアログ内のリンクをクリックで開けない問題などが修正されている。

 セキュリティ修正は、CVE番号ベースで10件。libvpxエンコーダーの二重解放によりメモリ破損が発生し、悪用可能なクラッシュが発生する、深刻度がMozillaの基準で最も高いcriticalと評価された問題1件が含まれている。また、深刻度が3番目に高いmoderateと評価された問題が6件、最低のlowと評価された問題が3件修正された。「Thunderbird」は既定でスクリプトが無効化されているため、「Firefox」ほどの影響はないが、できるだけ早めの対処が望ましい。