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無料の定番メーラー「Thunderbird」v141.0が公開 ~新着通知からアーカイブが可能に

CVE番号ベースで16件のセキュリティ修正も

「Thunderbird」v141.0

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v141.0が、7月22日にリリースされた。Windows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在、公式サイト「thunderbird.net」や「Microsoft Store」からダウンロードできる。Windows版はWindows 10以降をサポートしており、窓の杜ライブラリからもダウンロード可能だ。

 本バージョンでは、新着メールの通知に[アーカイブ]ボタンが追加され、メールを即座にアーカイブ可能になった。通知の[アーカイブ]ボタンは既定で無効化されており、[設定]-[一般]画面の[新着メールの通知]エリアにある[カスタマイズ]ボタンから、デスクトップ通知のカスタマイズダイアログでそれぞれ有効化する必要がある。

通知の[アーカイブ]ボタン
デスクトップ通知のカスタマイズダイアログ

 編集部で試用したところ、通知に4つ以上のボタンを表示することはできないようで、[スターを付ける]、[迷惑マークを付ける]など5つのボタンを有効化したところ、すべてのボタンが非表示になった。

 また、ユーザーが設定したOpenPGPキーの有効期限が近づいた場合に、編集ウィンドウに警告を表示する機能も追加されている。

 さらに、CVE番号ベースで16件のセキュリティ修正も行われている。内訳は、深刻度がMozillaの基準で4段階中2番目に高いhighが6件、3番目に高いmoderateが7件、最も低いlowが3件。「Thunderbird」は既定でスクリプトが無効化されているため、「Firefox」ほどの影響はないが、できるだけ早めの対処が望ましい。

 このほか、クラッシュや動作の不良など19件の不具合も修正されている。