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無料の定番メールソフト「Thunderbird」v143.0が公開 ~10件の脆弱性を修正
19件の不具合修正も
2025年9月18日 15:42
オープンソースのメールソフト「Thunderbird」v143.0が、9月16日にリリースされた。Windows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在、公式サイト「thunderbird.net」や「Microsoft Store」からダウンロードできる。
セキュリティに関する修正は10件、その他不具合の修正は19件あり、できるだけ早めの対処が望ましい。
本バージョンでは、システムと隔離された安全な領域を突破して悪意あるプログラムを実行される可能性のある『サンドボックスエスケープ』と呼ばれる脆弱性などが修正された。
さらに、攻撃者が任意のコードを実行できる可能性があったメモリの安全性に関する問題も修正された。これらの修正は、深刻度がMozillaの基準で4段階中2番目に高いhighと評価されている。
3番目に深刻度が高いmoderateと評価された脆弱性は5件で、Android版「Firefox」のWebAuthnにおける認証画面のなりすまし問題や、「レイアウトコンポーネント」での同一生成元ポリシーの脆弱性などが挙げられている。深刻度が最も低いlowは2件あった。
また、セキュリティ関連の修正に加え、利便性に関する多数の不具合も修正されている。具体的には、起動時やメールをインポートする際に「Thunderbird」がクラッシュする問題や、選択されていない連絡先をドラッグ&ドロップするとメールアドレスを正しく挿入できない問題など。