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「Windows 11 バージョン 25H2」のテストが開始、正式リリースは2025年後半
次期機能更新プログラム、「バージョン 24H2」とはコード共通で「eKB」による切り替え
2025年6月30日 00:05
米Microsoftは6月28日(現地時間)、「Windows 11」の次期機能更新プログラム「バージョン 25H2」のテストを開始したと発表した。正式リリースは2025年後半になるとのこと。
「Windows 11 バージョン 25H2」(Build 26200) は現在、「Windows Insider Preview」のDevチャネルで展開中。「バージョン 24H2」(Build 26100)からのアップグレードにかかる時間は、月次アップデートのOS再起動と同程度に抑えられているという。
これはWindowsの更新を司る「サービス スタック」のアップデート「サービススタック更新プログラム」(SSU)が通常のOSパッチである「累積的な更新プログラム」(LCU)と統合されたことにより、パッケージサイズが40%削減されたためだ。
また、「バージョン 25H2」向けに開発された新機能は、無効化された状態で「バージョン 24H2」の月次LCUにも含まれる(共有サービス ブランチ:shared servicing branch)。この無効化されたコード部分は、切り替えパッチ「イネーブルメントパッケージ」(eKB)を受信することで有効化される仕組みとなっており、適用後OSを再起動するだけで「バージョン 25H2」になる。この仕組みは「サービスによる機能更新」(feature updates via servicing)と呼ばれており、これもアップグレードにかかる時間、ダウンタイムの大幅な短縮に寄与している。
「バージョン 24H2」と「バージョン 25H2」のコアは共通なので、バージョン固有の問題は少なくなるものとみられている。パワーユーザーは積極的に試してほしい。「バージョン 25H2」になっているかどうかは、「winver」コマンドなどで確かめられる。
なお、サポートライフサイクルはこれまでを踏襲しており、Enterprise、Educationエディションの場合で36カ月、Pro、Pro Education、Pro for Workstationエディションの場合で24カ月となっている。