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Windows 11でのパスキーの保存・利用に「1Password」を統合 ~Dev版でテスト開始

ほかのサードパーティー対応にも期待

プレビュー版「Windows 11」でパスキープロバイダーとして新たに「1Password」が選べるように

 米Microsoftは6月27日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」Build 26200.5670(KB5060838)をDevチャネルでリリースした。「Windows 11 バージョン 25H2」のテストが開始されたほか、新たなパスキープロバイダーとして「1Password」が統合できるようになっている。

 同社はパスキーの利便性を向上させるため、Windowsデバイス間のパスキー同期、他社製パスワードマネージャーへの対応、新しいUIの導入などを進めているが、「1Password」との統合はその一環だ。

 この機能を利用する手順は、以下の通り。

  1. ベータ版の「1Password for Windows」をインストール
  2. [アカウント]-[パスキー]-[詳細オプション]設定ページで「1Password」パスキーサービスを有効にする
  3. 「Windows Hello」(顔、指紋、またはPIN)認証を行い、有効化処理を完了する

 設定が完了すると、「1Password」に保存された既存のパスキーを利用したり、新しいパスキーを作成した際に「1Password」へ保存することが可能。Webサイトからパスキーを要求された場合は、「Windows Hello」で認証することですばやく「1Password」のパスキーへアクセスできる。

「1Password」へパスキーを保存
「Windows Hello」認証ですばやく「1Password」のパスキーへアクセス

 なお、パスキープロバイダーを実装するためのAPIは公開されており、将来的には「1Password」以外のパスキープロバイダーを追加できるようになる見込み。すでに「Bitwarden」などとも協力しているという。