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「1Password」がWindows 11のパスキー管理ツールに、他デバイスとの同期も可能

AgileBits、「1Password for Windows 8.11.18」を公開

AgileBits、「1Password for Windows 8.11.18」を公開

 パスワード管理サービス「1Password」を運営する加AgileBitsは11月11日(現地時間)、「1Password for Windows 8.11.18」を公開した。本バージョンでは、「1Password」をOSのパスキー同期プロバイダーとして登録できるようになった。

 「パスキー」(Passkeys)は、公開鍵暗号方式と生体認証を組み合わせたパスワードレス認証「FIDO2」を元に、資格情報をクラウドで同期できるようにしたもの。つまり、Webサイトやアプリにサインインする際に、パスワードの代わりに生体認証(顔・指紋)やPINが使えるようになる。フィッシング攻撃に強く、スマホのロックを解除する要領で使えるため、パスワードに代わる安全・簡単・便利な認証方法として最近注目を集めている。

 Windows 11はすでにパスキーに対応しており、デバイスに保管して利用できる。しかし、パスキーを他のデバイスと同期したり、サードパーティー製のパスワード管理ツールに保存することはできなかった。この不便を解消するため、Microsoftは「パスキー同期プロバイダー」と呼ばれる仕組みを用意し、2025年9月プレビューパッチ「KB5065789」以降、「Windows 11 バージョン 24H2/25H2」環境に展開していた。

 今回、正式版「1Password for Windows」がこのパスキー同期プロバイダーに対応したことにより、パスキーを「1Password」に保存し、「1Password」をインストールした他のデバイスと同期できるようになった。Mac、Linux、iOS、Androidとパスキーを共有できるようになれば、パスキーの利便性はさらに向上するだろう。

 「1Password」をパスキー同期プロバイダーとして利用するには、MSIX形式のインストーラーで「1Password for Windows」をセットアップする必要がある。よくわからない場合は、「Microsoft Store」からダウンロード・インストールするとよいだろう。

「Microsoft Store」からのインストールがおすすめ

 「1Password for Windows」のセットアップが完了したら、[アカウント]-[パスキー]-[詳細オプション]設定ページの「パスキー マネージャー」に「1Password」が追加されているはずなので、これを有効にすればよい。

[アカウント]-[パスキー]-[詳細オプション]設定ページ

 なお、Windows 11でパスキーを利用するには、あらかじめ「Windows Hello」をセットアップしておく必要がある。