ニュース
次期大型更新「Windows 11 バージョン 25H2」がRelease Previewチャネルに
ISOイメージファイルの提供も間もなく開始
2025年9月1日 00:05
米Microsoftは8月29日(現地時間)、「Windows 11 バージョン 25H2」をRelease Previewチャネルでリリースした(Build 26200.5074)。年に1回実施される大型アップデート(機能更新プログラム)で、2025年後半の一般リリースに先駆けてテストできる。
「Windows 11 バージョン 25H2」は「バージョン 24H2」とOSの根幹部分(コア)を共有しており、基本的に内容は同じだ。「バージョン 25H2」の新機能は無効化された状態で「バージョン 24H2」にも含まれており、「イネーブルメントパッケージ」(eKB)と呼ばれる小さなパッチで活性化すると「バージョン 24H2」から「バージョン 25H2」に切り替わる仕組みとなっている。
そのため、「バージョン 24H2」から「バージョン 25H2」への移行は比較的短時間で済むだろう。また、「バージョン 24H2」と大きく変わるところはないので、「バージョン 25H2」固有の不具合も少なくなる見込みだ。「バージョン 24H2」で動作に問題がないならば、「バージョン 25H2」も正常に動作すると期待できる。
ただし、「バージョン 25H2」では「PowerShell 2.0」やシステム情報を取得・管理できるOS機能「WMI」(Windows Management Instrumentation)のコマンドラインインターフェイス(WMIC)など、非推奨の古い機能がいくつか、初めから含まれていない。アップグレードの際は、これらの機能に依存するシステムがないか事前の検証と対策が必要となる点には注意したい。
入手方法
個人ユーザーが「バージョン 25H2」を入手するには、「設定」アプリの[Windows Update]-[Windows Insider Program]ページから「Windows Insider Program」に加入し(要「Microsoft アカウント」)、チャネルを「リリース プレビュー」(Release Preview)にセットする。設定を反映させるためOSを再起動し、再び[Windows Update]設定ページでアップデートの有無をチェックすると、「バージョン 25H2」のダウンロードが案内される。企業の場合は、「Windows Insider Program for Business」を通じて「バージョン 25H2」の検証を開始できる。
ちなみに、「バージョン 25H2」はいわゆる「シーカー」(Seeker)エクスペリエンスを通じてオプション提供される。ユーザー自らが能動的にアップデートをチェックし、ダウンロードの案内ボタンを押さない限り、勝手に適用されてしまうことはないので安心してほしい。
また、ISOイメージファイルによる「バージョン 25H2」の提供も予定されているとのことで、間もなくダウンロードページで公開される。