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Windowsアプリの開発キット「Windows App SDK」がメジャーバージョンアップ、v2.0に

セマンティックバージョニングを採用。WebView2、AI、ストレージピッカーなどに改善

Microsoft、「Windows App SDK 2.0」をリリース

 米Microsoftは4月30日(日本時間)、ソフトウェア開発キット「Windows App SDK」の最新版「Windows App SDK 2.0」をリリースした。

 「Windows App SDK」(WinAppSDK)は、Windowsデスクトップアプリをターゲットとしたアプリ開発キット。モダンアプリ開発のためのUIパーツ「WinUI 3」、「Microsoft Edge」エンジンをアプリに組み込める「WebView2」などを含んでおり、開発プラットフォーム(C++/.NET、Win32、WinForms、WPF、UWP)を問わず「Fluent Design」に基づいたモダンなデスクトップアプリのUIを設計できる。

 メジャーリリースとなる本バージョンでは、「セマンティック バージョニング 2.0.0」を採用。バージョンナンバリングがメジャーバージョン(互換性に影響のある大規模な変更)、マイナーバージョン(互換性を保った機能追加)、パッチバージョン(不具合の修正など)で構成されるようになった。

 これまでのように日付ベースのビルド番号が付与されることはなくなり、「NuGet」パッケージのバージョンと一致するようになるため、管理が容易になる。次期メジャーバージョンは「3.0.0」だ。

 そのほかの改善は、以下の通り。

  • 「WebView2」でコンテンツのドラッグをサポート:「WebView2 Runtime」v144.0.3719.11 以降が必要
  • パッケージの展開と検証:APIを拡充
  • 機械学習API「Windows ML」のリファクタリング:互換性を保ちつつ、コードを整理。同梱の「ONNX Runtime」もv1.24.5に
  • Windows MLのリファクタリング:Windows MLの主要機能を新しい基本パッケージ「Microsoft.Windows.AI.MachineLearning」に統合
  • 「Windows AI」の追加機能
     ►アプリがAIモデルの取得に失敗した理由を対処法とともに説明
     ►「Phi Silica」APIが限定アクセス機能(LAF、Microsoftへの申請が必要)に
  • ストレージピッカーの更新:「Windows App SDK 1.8」で導入したファイル・フォルダーの選択ダイアログを拡充。さまざまなオプションを指定できるように
  • 「SystemBackdropElement」コンポーネント:マテリアル効果や角丸を設定できる軽量な「FrameworkElement」。従来のように複雑な手間をかけずに実現できる
    ストレージピッカーの更新
    「SystemBackdropElement」コンポーネント
  • カスタムXAML条件式(IXamlCondition):XAMLの解析時に評価されるカスタム条件を定義。より柔軟なUI設計を実現
  • 「Microsoft.UI.Content」における相対的なポップアップ配置:所有するウィンドウやアイランドにアンカーを設定してポップアップの表示位置をコントロール

 「Windows App SDK」は「Visual Studio 2026」(推奨)または「Visual Studio 2022」に含まれており、.NETデスクトップ開発、C++によるデスクトップ開発、ユニバーサル Windows プラットフォーム開発の各ワークロードで利用できる。すでに利用している場合は、パッケージ管理システム「NuGet」でアップデートが可能だ。「Windows App SDK」(WinUI 3)に含まれるUIコントロールやその使い方は、「WinUI 3 Gallery」アプリで参照できる。「Windows App SDK 2.0」にも対応済みだ。

「WinUI 3 Gallery」アプリ