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セキュリティソフト「ESET」シリーズのインストーラーに脆弱性
ファイル削除とローカル特権昇格の恐れ。インストール済みの環境なら影響なし
2025年7月11日 15:39
キヤノンITソリューションズ(株)は7月10日、セキュリティソフト「ESET」シリーズのWindows向けクライアント用プログラムのインストーラーに脆弱性が発見されたことを報告した。7月10日10時より前にダウンロードしたインストーラーがある場合、速やかに削除するよう呼びかけている。
本脆弱性は、ローカル特権昇格に分類される。想定される影響としては、コードを実行できる権限の低い攻撃者が、あらかじめインストールディレクトリを作成してリダイレクトの設定をしておくことで、任意のファイルを削除し、高い権限へ昇格できてしまう可能性がある。影響があるのは以下のアプリケーション。
- ESET Security Ultimate
- ESET Smart Security Premium
- ESET Internet Security
- ESET Small Business Security
- ESET NOD32アンチウイルス
- ESET Safe Server
影響を受ける製品は以下の通り。
個人向け製品
<現行製品>
- ESET HOME セキュリティ アルティメット
- ESET HOME セキュリティ プレミアム
- ESET HOME セキュリティ エッセンシャル
- ESET インターネット セキュリティ まるごと安心パック
<旧製品>
ESET スマート セキュリティ プレミアム
ESET インターネット セキュリティ
SOHO向け製品
- ESET スモール ビジネス セキュリティ
- ESET NOD32アンチウイルス
本脆弱性は、インストールされたESETプログラム自体ではなく、インストーラーに存在する脆弱性として、プログラムが動作している環境である場合は、本脆弱性による影響はない。今後、再インストールする際は修正プログラムのインストーラーの利用を呼びかけている。