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セキュリティソフト「ESET」シリーズのインストーラーに脆弱性

ファイル削除とローカル特権昇格の恐れ。インストール済みの環境なら影響なし

同社のアナウンス

 キヤノンITソリューションズ(株)は7月10日、セキュリティソフト「ESET」シリーズのWindows向けクライアント用プログラムのインストーラーに脆弱性が発見されたことを報告した。7月10日10時より前にダウンロードしたインストーラーがある場合、速やかに削除するよう呼びかけている。

 本脆弱性は、ローカル特権昇格に分類される。想定される影響としては、コードを実行できる権限の低い攻撃者が、あらかじめインストールディレクトリを作成してリダイレクトの設定をしておくことで、任意のファイルを削除し、高い権限へ昇格できてしまう可能性がある。影響があるのは以下のアプリケーション。

  • ESET Security Ultimate
  • ESET Smart Security Premium
  • ESET Internet Security
  • ESET Small Business Security
  • ESET NOD32アンチウイルス
  • ESET Safe Server

 影響を受ける製品は以下の通り。

個人向け製品

<現行製品>

  • ESET HOME セキュリティ アルティメット
  • ESET HOME セキュリティ プレミアム
  • ESET HOME セキュリティ エッセンシャル
  • ESET インターネット セキュリティ まるごと安心パック

<旧製品>


    ESET スマート セキュリティ プレミアム
    ESET インターネット セキュリティ

SOHO向け製品

  • ESET スモール ビジネス セキュリティ
  • ESET NOD32アンチウイルス

 本脆弱性は、インストールされたESETプログラム自体ではなく、インストーラーに存在する脆弱性として、プログラムが動作している環境である場合は、本脆弱性による影響はない。今後、再インストールする際は修正プログラムのインストーラーの利用を呼びかけている。