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「Opera」内蔵のVPN機能がシステムワイドに ~「VPN Pro」がデスクトップ環境に対応
まずはベータ版でテスト
2022年6月27日 12:50
ノルウェーのOpera Softwareは6月24日(現地時間)、「Opera VPN Pro」がデスクトップ向けの「Opera」ベータ版で利用できるようになったと発表した。「Opera」には無償・無制限・認証不要のVPNサービスがすでに統合されているが、これをシステムワイドで使えるようになる。「Opera」以外のWebブラウザーや、ネットワークを利用するアプリケーションも「Opera」のVPN機能で保護できるようになるというわけだ。
「VPN」(Virtual Private Network)とは、暗号化技術などを活用してインターネット上に仮想の私的ネットワークを構成する技術。ホテルや空港の公共Wi-Fiなど、信頼できないネットワークでセキュリティとプライバシーを確保したり、他の国を経由することで自国ではブロックされて閲覧できないコンテンツへアクセスするために用いられる。本来は自分で構築・管理するものだが、最近では信頼性に定評のあるセキュリティベンダーやWebブラウザーベンダーが提供することも多く、より手軽に利用できる。
「VPN Pro」の特徴は、世界30以上の国・地域に3,000以上のサーバーを構えていること。この手のVPNサービスではセキュリティと引き換えに速度が犠牲になってしまうことも少なくないが、「VPN Pro」ではこれを避けられるという。また、「Opera」組み込みのVPSサービスと同様、ネットワーク接続のログを収集することもないとのこと。
「VPN Pro」のクライアントアプリは、ベータ版「Opera 89」(Windows/Mac/Linux)でダウンロード可能。設定画面(opera://settings/vpn)の[無料でお試し]ボタンを押すと、ダウンロードページへアクセスできる。安定版ではアクセスできないので注意したい。
サブスクリプションの価格は、月額1.99米ドルなど(7日間の試用が可能)。1つの「VPN Pro」サブスクリプションで最大6台のデバイスを保護できる。
同社は「VPN Pro」の導入に合わせ「Opera アカウント」の強化も図っており、設定の同期機能「Opera Sync」やスクラップ機能「ピンボード」(Pinboard)といったサービスをシームレスに扱えるよう、ユーザーインターフェイスの見直しを進めているようだ。