やじうまの杜
「Google Chrome」、各タブのメモリ使用量が一目でわかる機能をテスト中
編集部でもCanary版「Chrome 122」で動作確認
2023年12月11日 14:36
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
「Google Chrome」のタブのメモリ消費量を簡単にチェックできる機能が、Canary版でテストされているとのこと。開発者の一人であるAddy Osmani氏が、自身のブログで明らかにしています。
氏によると、この機能は「メモリセーバー」の一部として構築されているとのこと。タブにマウスオーバーすると、ページのタイトル、URL、サムネイルなどとともに、当該タブのメモリ使用量がポップアップ表示されます。フォーカスの当たっていないタブでもちゃんと情報が得られます。
編集部でも、Canary版「Chrome 122」で動作を確認済み。早ければ来年前半にも製品版に投入されそうです。もちろんお蔵入りする可能性もありますが……期待して待ちましょう。
メモリセーバーは、非アクティブなタブのリソースをバックグラウンドで解放して「スリープ」状態にし、アクティブなタブやシステムが利用できるようにする機能です。「Chrome」であまりにも多くのタブを開いていると、システム全体のパフォーマンスが低下してしまうことがありますが、それを防止します。ノートPCであれば、バッテリーの持続時間を延ばすこともできます。同様の機能は「Microsoft Edge」や「Opera」でも利用可能。
タブが非アクティブであるかどうかは、タブが実際に表示されているか、音声が再生されているか、ページのライフサイクルイベントなどを総合して判断されます。タブが一定時間非アクティブになると、「Chrome」はそのタブでJavaScriptの実行をフリーズさせ、最小限のメモリしか利用しなくなります。タブがアクティブになると、自動で内容が再読み込みされます。
メモリセーバーを無効化したり、スリープさせたくないURLを登録したい場合は、[パフォーマンス]設定ページ(chrome://settings/performance)で動作をカスタマイズ可能です。