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「Google Chrome 122」が正式公開 ~マルウェアダウンロードの警告などを見直し

セキュリティ関連の修正は全12件

「Google Chrome」v122.0.6261.57/.58がWindows環境に

 米Googleは2月20日(現地時間)、デスクトップ向け「Google Chrome」の安定(Stable)チャネルをアップデートした。Windows環境にはv122.0.6261.57/.58が、Mac/Linux環境にはv122.0.6261.57が順次展開される。

 「Chrome 122」における変更は比較的小規模で、内部的なものにとどまっている。主な変更は以下の通り。

  • 「Chrome 121」で導入されたAI機能が「Chrome」にログインしている管理対象ユーザーでも利用できるように。ただし、依然米国のみ
  • EUのデジタル市場法(DMA)準拠の一環として、デフォルトの検索エンジンを選択できる選択画面を導入(日本への導入は未定)
  • 「Chrome」の攻撃対象領域を減らすため、スクリプトエンジン「V8」のJITオプティマイザを無効にする新しいエンタープライズ設定が追加
  • 「Chrome」の読み込み速度を向上させるため、サーバー側の「セーフ ブラウジング」リストで確認してもページの読み込みがブロックされなくなった

 加えて、マルウェアと思しきファイルをダウンロードした際の警告メッセージとそのパターンを見直し、明確で一貫性のあるものにする取り組みを進めているとのこと。

マルウェアダウンロードの警告メッセージなどを見直し

 なお、セキュリティ関連の修正は全12件。そのうちCVE番号が公開されている脆弱性は8件で、深刻度の内訳は「High」が2件、「Medium」が5件、「Low」が1件となっている。いまのところ、悪用の報告はないようだ。そのほかにも、内部監査やファジングで発見された不具合も修正されているとのこと。

 デスクトップ向け「Google Chrome」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。すでにインストールされている場合は自動で更新されるが、設定画面(chrome://settings/help)にアクセスすれば手動でアップデートすることもできる。