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「Microsoft Edge 122」がリリース ~「Web 選択」は「スクリーンショット」に

脆弱性の修正は11件

「Microsoft Edge」v122.0.2365.52

 米Microsoftは2月23日(現地時間)、デスクトップ向け「Microsoft Edge」v122.0.2365.52を安定(Stable)チャネルでリリースした。「Edge 122」では、「Adobe Acrobat」を利用した内蔵PDFリーダーにおけるレンダリングと印刷の問題を解決。そのほかにもいくつかの変更が加えられた。

「スクリーンショット」機能

 まず、「Edge 117」で非推奨となった「Web 選択」(Web Select)が「スクリーンショット」に改名された。Webページ上のリンクやテーブルをコピーする機能が使えなくなり、スクリーンショットを撮影する機能しかなくなったことを反映してのことだ。キーボードショートカットは[Ctrl]+[Shift]+[X]キー。

 OSのスクリーンショット機能([PrintScreen]または[Windows]+[Shift]+[S]キー)との違いは、画面に収まりきらない縦長のWebページも丸ごと撮影(キャプチャー)できることだ。キャプチャーした画像は手書きで注釈を加えたのち、共有や保存が可能。

エリアキャプチャーとページ全体キャプチャーを選択
ページ全体キャプチャーならば、縦長のWebページも丸ごとキャプチャーできる。どちらのモードでも、手書きで注釈を加えることができる

 次に、画像の拡大機能が廃止された。これはエンドユーザーエクスペリエンスを向上させるためだという。

 組織で管理されているデバイス向けでは、管理サイトインジケーター(ブリーフケースアイコン)がアドレスバーのロックアイコンに移設された。エンドユーザーはアドレスバーのロックアイコンをクリックしてからブリーフケースアイコンを選ぶと、指定したページの保護に関する詳細を確認できる。また、「Microsoft Edge」管理サービスで管理者が推奨ポリシーを設定できるようになっているとのこと。

 セキュリティ関係の修正は、全11件。内容は「Chrome 122」で修正された「Chromium」由来の問題8件に加え、「Edge」固有の脆弱性が3件修正されている。

  • CVE-2024-26192:Microsoft Edge (Chromium ベース) の情報漏えいの脆弱性(Important)
  • CVE-2024-26188:Microsoft Edge (Chromium ベース) のなりすましの脆弱性(Low、Android版)
  • CVE-2024-21423:Microsoft Edge (Chromium ベース) の情報漏えいの脆弱性(Low)

 最大深刻度は「High」。

 デスクトップ版「Microsoft Edge」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。すでに「Microsoft Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上のメニュー([…]アイコン)から[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。