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「Microsoft Edge 106」が正式版に ~フィッシング対策「SmartScreen」が刷新

「Google Chrome」に5日遅れ、10件の脆弱性に対処

「Microsoft Edge」v106.0.1370.34

 米Microsoftは10月3日(現地時間、以下同)、デスクトップ向け「Microsoft Edge」の最新安定(Stable)版v106.0.1370.34を公開した。「Google Chrome 106」のリリース直後に追加のセキュリティアップデートが公開された影響か、今回は「Chrome」から5日遅れてのリリースとなる。

 「Microsoft Edge」ではフィッシング対策に用いられている「Microsoft Defender SmartScreen」ライブラリが刷新され、信頼性とパフォーマンスが大きく向上した。

 この新しいライブラリは「Edge 103」から導入されているが、万が一互換性問題が発生したときのために「NewSmartScreenLibraryEnabled」ポリシーで無効化することができた。しかし、このポリシーは「Edge 106」から非推奨となる。いずれ廃止されるので注意したい。

 そのほかの変更は、セキュリティ関連の修正が中心。本バージョンでは10件の脆弱性が修正された。

 このうち「CVE-2022-41035」は「Edge」固有の脆弱性。そのほかは、「Chrome」と共通の「Chromium」由来の問題となっている。最大深刻度は「High」。悪用の報告は今のところないようだが、できるだけ早めの更新をお勧めする。

 デスクトップ版「Microsoft Edge」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。すでに「Microsoft Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上のメニュー([…]アイコン)から[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。